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平商フラ大使 本場で躍動 福島伝え心通わす

福島民報 9月13日(火)11時31分配信

 【ハワイ・ホノルルで金沢葉月いわき支社報道部記者】「マハロ!」。福島県いわき市の平商高による「平商フラダンス大使ふくしまの復興を世界へアピールプロジェクト」の生徒が11日(現地時間)、ハワイ・アラモアナセンターで踊り終えると大勢の観衆から大きな拍手とともに感謝を表す現地の言葉が飛び交った。「若い力が復興に向けて躍動している姿が伝わった」。メンバーの笑顔がはじけた。
 「今まで最高の出来栄え。後輩に引き継ぐにふさわしい踊りができた」。市毛千聖さん(3年)は満面の笑みを浮かべた。
 メンバーは先月のフラガール甲子園で優勝した。3年生8人にとってフラの本場での舞台が現役最後のステージとなる。一層レッスンに励むとともに渡米後もフラの歴史や意義などに理解をより深めて本番に備えた。
 メンバー18人の舞いは目の肥えた現地の人たちを驚かせた。ラストは育んでくれた郷土への思いを織り込んだ「ふるさと」。柔らかく、優しいメロディーと流れるような動きは言葉の壁を越えた。観客席で目頭を押さえたり、頬を伝う涙をハンカチで拭う人がいた。
 メンバーは今公演に東日本大震災、東京電力福島第一原発からの復興状況や感謝を伝える重要なメッセージを携えた。「これからもアロハスピリットを持って福島の明るい未来をつくっていく」。冒頭に思いを披露した次期リーダーの渡辺真由さんをはじめ大和田采伽さん、高萩絵莉菜さん、菊地舜さん(いずれも2年)は英会話も磨いた。渡辺さんは「フラを通じて多くの人たちと心を通わすことができた」と感無量の面持ち。フラガールになるのを夢見る佐藤彩華さん(3年)は「大きな自信になった。笑顔がはじけるダンサーになりたい」と瞳を輝かせた。

【平商ハワイ派遣団】
 ▽団長=松田泰夫
 ▽引率者=皆川温子、遠藤しのぶ
 ▽高校生=荒雪花、市毛千聖、江尻美咲、大越千尋、菅波涼香、佐藤彩華、鈴木葵、小野茜(3年)渡辺真由、佐藤香菜、若松星来、大和田采伽、菊地舜、佐藤志穂乃、高萩絵莉菜、高橋千尋、根本瑛里、大竹楓(2年)

■ホノルル県人会と交流

 ホノルル県人会の会員は11日、大役を務めた生徒を手作りの郷土料理でもてなした。
 ホノルル県人会、市内の私立高ミッド・パシフィック学院の日本語クラブの高校生ら合わせて約60人が参加した。プロジェクトのコーディネーターを務める県人会のマリアン・森口さんを中心に調理したり、家庭から持ち寄ったりした焼き肉やチキン、サラダなどがテーブルを彩った。
 生徒は平商高オリジナルラムネ「フラムーネ」と「フラキャラストラップ」を贈った。フラダンスも披露し、感謝の気持ちを表した。日系三世で県人会の元会長ロイ・トミナガさん(82)は「県人会は平成30年に創立95周年を迎える。若い人たちがつくってくれた懸け橋を大切にして、さらに親交を深めたい」と若者たちの活躍に目を細めた。
 最終日の12日(現地時間)は在ホノルル日本総領事館を訪問し、13日に帰国の途に就く。

福島民報社

最終更新:9月13日(火)11時40分

福島民報