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<シャープ>再建で早くも見え始めた「鴻海流」

まんたんウェブ 9/14(水) 13:00配信

 鴻海精密工業からの出資が完了し、シャープは新たに戴正呉社長の下で再建のスタートを切った。給与削減中止など従業員の士気を考慮する一方で、大胆な組織改革に着手。組織をスリム化し迅速な経営判断が可能な鴻海流の手法を持ち込もうとしている。【経済界】

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 ◇社員への「アメとムチ」

 台湾の鴻海精密工業によるシャープ支援が決定してから4カ月、契約期限の10月5日までに得られるかが怪しくなっていた出資がようやく8月12日に完了した。シャープの第三者割当増資における3888億円の払い込みを完了し、鴻海はシャープの議決権の66%を取得。これにより鴻海傘下になったとはいえ、ひとまずシャープの経営危機は過ぎ去ったと言ってよい。

 債務超過が解消し、シャープの財務状況は改善したと判断され、格付投資情報センター(R&I)の格付けも「トリプルCプラス」から「シングルB」に2段階引き上げられた。また米格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も格付けを「トリプルCプラス」から「シングルBマイナス」に1段階引き上げた。

 出資完了後に予定されていたトップ交代も速やかに行われた。高橋興三・前社長は8月12日に退任。翌13日に事前の発表のとおり、鴻海副総裁の戴正呉氏が社長に就任した。

 戴社長の最初の仕事として、シャープの夏季休暇が明けた8月22日、全社員に向けて社長メッセージを発信。そこでは短期的な目標として早期の黒字化と成長軌道への転換、長期的目標として次期社長の育成・抜てき、企業文化の創造を掲げた。

 「早期の黒字化を実現し、輝けるグローバルブランドを目指す」と題したメッセージは、まずは社員のモチベーション向上に努め、鴻海流の「アメとムチ」を提示した印象を受ける。

 メッセージ冒頭で、今回の鴻海からの出資が買収ではなく、あくまで「投資」であることを強調。そして一般社員については、これまで実施してきた給与減額を実質的に廃止。9月23日給与より給与減額分を手当として支給する。なお、管理職については、信賞必罰に基づき、成果を上げている人を対象に給与減額分の手当を支給するという。6月の鴻海の株主総会では、7000人規模の人員削減の可能性について言及していたが、まずは人員削減よりも士気を高めることを優先するようだ。

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最終更新:9/14(水) 13:00

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