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美術館に再生 山仕事使用「出作り小屋」 檜枝岐

福島民報 9/13(火) 12:33配信

 福島県檜枝岐村の村民がかつて山仕事などのために使っていた「出作り小屋」が美術館に生まれ変わる。檜枝岐で1年の半分近くを暮らす彫刻家2人が保存、改修し、住民にギャラリーとして利用してもらう。木工業をなりわいとしていた時代を伝える貴重な建物で、寄付を募り改修費用の一部に充てる。多くの人に親しまれる施設にしたい考えだ。
 改修するのは彫刻家として活動している田村市船引町出身で千葉県習志野市在住の吉野ヨシ子さん(66)と、埼玉県川口市在住の浦山不二秀さん(67)。檜枝岐の自然と文化に引かれ、創作の場として村内七入地区の山荘を5年前に取得した。かやぶき屋根で約40平方メートルの木造の出作り小屋も併せて所有した。
 当初、2人は山荘を美術館とする計画を立てていた。出作り小屋は傷みが激しく解体するつもりでいたが、通り掛かった人が見学したり、記念写真を撮ったりしているのを見て文化的価値に気付き、保存を決めた。
 出作り小屋とは村民が山林などで仕事をする際に一時的に宿泊、滞在する建物。かつては世帯ごとに所有する身近な施設だった。半世紀以上前の建築とされ、残存するかやぶき屋根の出作り小屋は唯一とみられる。地域住民の手工芸品を展示する場などとして広く利用を呼び掛ける。
 改修費用は約500万円を見込む。費用の一部を寄付で賄う。来春まで募り、6月末にはお披露目したい考えだ。2人は「保存を通じて少しでも村の活性化に貢献したい」と夢を描いている。

■ゆうちょ銀に寄付専用口座 1口3000円

 吉野さんと浦山さんは寄付の窓口として檜枝岐村出作り小屋保存会をつくった。ゆうちょ銀行に専用口座を開設し、1口3000円の寄付を呼び掛けている。口座番号は00140-6-362919。問い合わせは吉野さん 電話080(3094)6265、浦山さん 電話090(9970)1314へ。

福島民報社

最終更新:9/13(火) 12:36

福島民報