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<オバマ大統領>外国政府への損害賠償請求法律案に拒否権

毎日新聞 9月13日(火)11時1分配信

 ◇アーネスト報道官が行使の考えを改めて示す

 【ワシントン会川晴之】アーネスト米大統領報道官は12日、上下両院が可決した外国政府に対する損害賠償請求を認める法律案にオバマ大統領が拒否権を行使する考えを改めて示した。この法案は2001年9月の米同時多発テロの被害者などが、外国政府を訴えることに道を開くもので、実行犯19人のうち15人を占めたサウジアラビアを念頭に置いている。超党派の議員が提案した。

 アーネスト氏は会見で「同様の法律を他国が整備すれば、米国の外交官や軍、企業などが世界各地で訴えられることになりかねない」と、拒否権を行使する理由を説明。中東の親米国であるサウジとの関係悪化を招く事態を避ける狙いもあると見られる。

 オバマ氏は議決から10日以内に判断する必要がある。拒否権を行使した場合、法案は議会に戻されるが、3分の2以上の賛成で再可決すれば法案は成立する。上下両院とも圧倒的多数で可決されており、オバマ氏の大統領就任後、初めて拒否権が覆される可能性がある。

最終更新:9月13日(火)11時1分

毎日新聞