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たくましいエース=木村、まずは銀―競泳〔パラリンピック〕

時事通信 9月13日(火)10時26分配信

 4年前には見せられなかったダイナミックな腕のかきで、ゴールに向かって突き進んだ。競泳男子50メートル自由形(視覚障害)で木村が銀。26歳の全盲のスイマーが、まずは今大会1個目のメダルを手にした。
 スタートでわずかに入水が乱れ、浮き上がってすぐに右のコースロープにぶつかった。「体勢が悪かったかな。これは大変だ」。それでも、冷静に状況を把握してすぐに立て直した。レーンの中央に戻り、後半は伸びのある泳ぎで追い上げた。
 「十分な練習はしてきたので、自信を持って泳いだ」。自己ベストでライバル楊博尊(中国)を0秒2抑えて2位でタッチ。声援を送ってくれたチームメートへ拳を突き上げ、喜びをかみしめた。
 3度目のパラリンピック。4年前のロンドン大会には苦い思い出がある。重圧にのまれ、この種目で5位。その後に2個のメダルを手にしたが、大舞台に臨む意識の甘さを痛感させられた。今大会に向けては厳しい練習で体作りに取り組み、精神的にも強くなったと実感している。
 表彰式では、胸の銀メダルを大事そうに両手で触った。5種目に出場する今大会、「全部メダルを狙う」と木村。エースの挑戦が始まった。(時事)

最終更新:9月13日(火)10時29分

時事通信