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小池都知事が公開説教、豊洲盛り土虚偽情報に怒り

日刊スポーツ 9月13日(火)10時15分配信

 東京都の小池百合子知事は12日、築地市場の豊洲移転をめぐる土壌汚染対策に関し、都が「虚偽」の情報を公開していた問題で、関係部局の担当者を集め、「公開説教」した。「都政にとって重大な局面だ」と踏み込み、汚染対策に使われた858億円の正確な使途の調査も命じた。都の意思決定を「ブラックボックス」と指摘してきた小池氏は、象徴するような事態に直面。移転問題は決着点が見えなくなってきた。

【写真】小池知事、盛り土問題で都担当者に「責任感持って」

 「都庁にも、都政にも重大な局面だ。緊張感、責任感をもって当たってほしい」。小池氏は、都庁で移転問題の関係部局の幹部を集め、メディアの前で「公開説教」した。「情報公開の観点からいえば、大変大きな瑕疵(かし)だ。責任感を持ち、正しい情報を出す。当たり前の話」。声は冷静だが、目は怒っていた。

 これまで都は、専門家会議の提案を受ける形で、土壌汚染対策のため、豊洲の敷地で盛り土(約4・5メートル)を行ったと都のホームページ(HP)で公開。実際は配管を通すなどの理由で、一部で盛り土を行わなかった。都の独断で、専門家の提言は「無視」された。

 一連の情報は都庁内で共有されず、市場関係者にも伝えられなかった。8日に、共産党都議団の指摘で発覚したことも、小池氏を激怒させた理由の1つだ。

 「都民の食の安全にかかわる話。市場で働く方も不安だ」。小池氏の指摘に、都事務方トップの安藤立美副知事は「部門ごとに連携が取れていたか、私も疑問に思う。信頼性の面で致命的だ」と、力なく語った。

 小池氏が特に語気を強めたのは、土壌汚染対策にかかった約858億円の正当性だ。「都民のお金だ。何なんだという話も聞く」。また、共産党都議団が公開した写真には、コンクリートの表面に水がたまっている。「結露なのか、地下水なのか。重要な問題だ」。安全性を脅かす可能性もあり、調査を徹底させる。今後、当時の専門家会議を再度招集し、再調査を行う。

 小池氏は08年の共著「東京WOMEN大作戦」の中で、安全性確保の観点から豊洲移転に慎重な思いを記していた。五輪招致決定後は道路建設の計画も進み、「移転ありき」の流れが強まった。「いつ、だれが、どこで何を決めたのか明確にする必要がある」。都知事選から指摘してきた都政の「闇」に直面する形になった小池氏が、「移転ありき」の流れに、さらに歯止めをかけるのは確実だ。

 都は、小池氏に加えて市場関係者との信頼関係も失った。関係者は、「移転時期は全く見通せない」と打ち明けた。【中山知子】

最終更新:9月14日(水)9時40分

日刊スポーツ

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