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北朝鮮に強い警告メッセージ 米戦略爆撃機の韓国展開

聯合ニュース 9月13日(火)20時16分配信

【ソウル聯合ニュース】米軍が13日、B1B戦略爆撃機2機を韓国上空に出動させ、5回目核実験という挑発に踏み切った北朝鮮に強い警告のメッセージを送った。

 2機は有事の際に北朝鮮・平壌上空から爆弾を投下し、平壌を丸ごと消滅させられるほどの戦力を備えている。

 核兵器を搭載していなかったとはいえ、同機1機は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長をはじめとする最高幹部が身を隠す地下坑道を破壊する精密誘導爆弾(JDAM)24発を搭載できる。

 米国が先月初めに米領グアムに配備したこの2機を出動させたのは、韓国に対する「拡大抑止」公約を顕示する意味合いが強い。拡大抑止は米国本土と同盟国が核攻撃を受けた場合に同じやり方で報復を加える概念だ。拡大抑止には従来の戦力や戦術・戦略核兵器、ミサイル防衛システムなどを用いるのが代表的だ。

 米国は2009年、「核の傘」やミサイル防衛を含めたあらゆる軍事能力を運用して韓国に拡大抑止を提供する旨を明文化した。

 また、今年9月6日の韓米首脳会談でオバマ大統領は「拡大抑止を含めた韓国に対する防衛公約」は「揺るがない」と述べた。

 両国はさらに、拡大抑止を具現するための3段階の戦略を立て、これを明文化している。

 北朝鮮が核の使用をちかつかせて威嚇する最初の段階では、韓国軍はミサイルでの攻撃・迎撃能力を誇示し、米軍は戦略兵器を投入して北朝鮮に強い警告メッセージを送る。北朝鮮の核兵器使用が迫った次の段階では、韓米の精密攻撃手段を利用して核兵器とこれを運搬するミサイルを攻撃し、使用を食い止める。北朝鮮の核兵器使用が現実化した最終段階では、米軍の核兵器を含めた強力な手段を用いて制裁を与える。

 韓国国防部は、今回のB1Bの緊急出動もこうした戦略に基づくものだと説明している。同部の関係者は「核には核で対応するのが核抑止の本質だが、国際的な(核の)不拡散体制や米国の韓国に対する防衛公約などを踏まえると、米国の拡大抑止の活用は不可避の選択だ」と強調した。

 だが一部では、北朝鮮が大国の中国、ロシアと接していることなどを挙げ、朝鮮半島有事の際に米国が拡大抑止戦略を適期に、迷いなく駆使することができるのかと懐疑的な見方もある。

 これに対し国防部の関係者は、来月開かれる韓米両軍の制服組トップによる軍事委員会(MCM)と両国国防相による定例安保協議(SCM)で、米国は拡大抑止の提供公約を重ねて確認するはずだと説明。その上で「北が挑発を強めるほど、拡大抑止の具現手段は一段と多く展開される」と強調した。

最終更新:9月13日(火)20時46分

聯合ニュース