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英消費者物価上昇率が予想外の横ばい、中銀に追加緩和余地

ロイター 9月13日(火)18時41分配信

[ロンドン 13日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が13日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.6%上昇となり、上昇率は7月から横ばいとなった。

エコノミストは1年9カ月ぶりの高水準となる0.7%の上昇を予想していた。欧州連合(EU)離脱決定以降、原材料の輸入価格が大きく上昇したにもかかわらずインフレ率が前月から横ばいとなったことで、イングランド銀行(英中央銀行)にとり一段の緩和余地が生まれた可能性がある。

生産者物価指数(PPI)は投入指数が前年比7.6%上昇し、2011年12月以来の大幅上昇となった。金属の輸入価格が18.9%上昇したことが押し上げ要因となった。

産出指数は同0.8%上昇し、2014年1月以来の大幅な伸びとなったものの、予想の1.0%を下回った。

ONSの統計専門家、マイク・プレストウッド氏は「ポンド安の影響で原材料費が2カ月連続で上昇したが、消費者物価に波及する兆しはまだほとんど見受けられない」と述べた。

ただ、英ポンドはEU離脱決定以降、約10%上昇。HSBCのエリザベス・マーティンス氏は食品価格が2年半ぶりの大きな上昇を示したこと、運輸関連費が1年半ぶりに上昇に転じたことなどを挙げ、「今回は予想を下回ったが、インフレ率上昇の兆しは出ている」と指摘。エコノミストの間では英国のインフレ率は上昇圧力にそれほど長く耐えられないとの見方も出ている。

英中銀は8月のインフレ率は0.8%になると予想。パンテオン・マクロエコノミクスのサミュエル・トゥームス氏は中銀の予想を下回ったことで、11月にも追加利下げが決定される可能性があるとの見方を示した。ただ同氏は「2017年にインフレ率が目標を上回れば中銀は追加的な国債買い入れは実施しない公算が大きい」としている。

8月は燃料、食品、航空運賃などが上昇したが、衣料や宿泊費などが下落したことで相殺された。エネルギー・食品などを除くコアインフレ率は横ばいの1.3%だった。

*内容を追加して再送します。

最終更新:9月13日(火)23時50分

ロイター