ここから本文です

女子砲丸投げ銀、インドのマリク「タブー破るため来た」

朝日新聞デジタル 9月13日(火)21時32分配信

 インド人女性として3大会ぶりのパラリンピックに出場したディーパ・マリク(45)が、リオデジャネイロ大会の女子砲丸投げ(車いす)で銀メダルを獲得した。「インドの女性障害者に対する偏見、タブーを破るためにここに来た。社会の見方を変えられる価値あるメダルで本当にうれしい」と満面の笑みを見せた。

【写真】銀メダルに決まった後、インド国旗を手にして、控室に戻るディーパ・マリク

 幼い頃に発症した脊髄(せきずい)の腫瘍(しゅよう)が、28歳のときに再発。胸から下が動かなくなった。「普通に生活したかったが、インド社会はそういう環境ではなかった」。障害があるなら家でおとなしくしていた方がいい――。車いすで外出すると、街でそんな言葉をかけられた。

 マリクは「インドでは女性の地位が低く、中でも障害がある女性は男性の障害者に比べて低く見られる」。国際パラリンピック委員会によると、インドはパラリンピックに1968年大会から11回出場。今大会を含め、これまでに95人の選手が出たが、女性は12人しかいない。

 「障害者に対するイメージを変えたい」。マリクは36歳のころから、水泳や陸上を本格的に開始。陸上の国際大会で好成績を収めると、講演やテレビ出演の依頼が入り始めた。少しずつ、社会の目が変わってきていると感じるという。

朝日新聞社

最終更新:9月14日(水)17時12分

朝日新聞デジタル