ここから本文です

“キラキラ感”は増している元DeNAの藤江「どこかでプレーする場所を見つけますよ」

サンケイスポーツ 9月13日(火)15時0分配信

 【球界ここだけの話】

 街の人口は約5万9000人、スタジアムの収容人数は8000人ほど。米ニューヨークから車で約4時間ほど西に向かうと、ペンシルベニア州ランカスターという市がある。昨季、楽天を退団した藤江均投手(30)は、ここを本拠地にする「ランカスター・バーンストーマーズ」と契約し独立リーグに挑戦していた。

 「短い間でしたけど、ここにきて本当にいろんないい経験ができました。米国にきてよかったです」

 日本のプロ野球で2009年からDeNAなどに所属し7年を過ごした。15年に楽天を自由契約になってから、選んだ進路は米国。4月に渡米する予定が、ビザの審査がなかなか下りない。5月になり、6月になり…。「行けないんじゃないか…」。そんな思いに襲われ、心が折れかけたが、自主トレは黙々と続けた。結局チームに合流したのは7月中旬。就労ビザの有効期限の関係で9月11日までしかプレーできなかったが、充実した1カ月半を過ごした。

 主に中継ぎとして残した結果は22試合で1勝0敗、防御率4・50、投球回26回に対し、31三振を奪った。「やっぱりパワーではかなわない。でも、僕はフォーク投手。その落ちる球は、こっちの打者には有効だと思いました」。社会人クラブチーム、NOMOベースボールクラブ在籍時に野茂英雄氏(48)から教えられた武器で戦った。米国でも一応、肩書は「プロ野球選手」。しかし、月給は20万円ほどだ。

 「正直、もし家族に『アメリカに行かずに(野球以外の)仕事をして』といわれれば、そうしたと思います。でも、家族は頑張ってこいと言ってくれて感謝しています」

 妻・亜沙美さん(30)は「自分が納得するまで、やり切ったらいい」と背中を押してくれた。プロ入り前からともに過ごし、いつも夢のために応援してくれた。ひとり息子の龍翔(りゅうと)くん(5)は大のパパっ子。渡米する際の成田空港では「頑張ってきてね」と元気に手を振ったという。しかし…。

 「もうね、子どもは今にも泣きそうでそれを我慢しているのがこっちには分かる。笑おうとするけど、少し顔が引きつってね。後で、嫁さんに聞いたら、僕と別れた後に号泣したらしいです」

 ユニホーム姿のかっこいいパパが、マウンドで投げる。まだ野球を続けてほしい。来年、藤江自身はどうするのか。

 「何とかして、どこかでプレーする場所を見つけますよ。ドミニカでも、ベネズエラでも。体は元気なわけですからね」

 瞳の輝きは失っていない。むしろ、その“キラキラ感”は増している。新しい挑戦、そしてその心意気を応援したい。(MLB担当・山田結軌)

最終更新:9月13日(火)15時20分

サンケイスポーツ

スポーツナビ 野球情報

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]