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「保育者の定期的な救命講習の制度化を」事故で子供失った遺族らが日本子ども安全学会で提言

産経新聞 9月13日(火)19時27分配信

 愛媛県西条市の加茂川で2012年、幼稚園の宿泊保育中に流されて亡くなった吉川慎之介君(当時5歳)の母、吉川優子さん(45)らが10日、東京都千代田区の中央大学駿河台記念館で日本子ども安全学会の第3回大会を開き、保育・教育現場での事件事故の再発防止を呼びかけた。同学会は優子さんと夫の豊さん(46)らが設立。第3回大会には教育関係者ら65人が参加し、弁護士やジャーナリストら7人の講演や研究発表の報告に耳を傾けた。

 研究発表で、小田原短期大学非常勤講師、宮野由紀子さんは自らが保育士として働いていた経験をふまえ、現場での対応方法などについて提言をした。「保育士、幼稚園教諭の養成課程では一次救命処置の実習が義務化されておらず、実習は担当教員の任意です」と話し、子供が保育現場で倒れた際の対応の問題点を指摘。「これでは保育の現場での事故に対応することは困難です。それに現場の保育者にも定期的に救命講習を受けてほしい」とアピールした。

 質疑応答では、子供を学校行事に参加しているときに亡くした遺族からも発言があった。横浜市のBLS(一次救命処置)インストラクター、松田容子さんは「私は娘を亡くしました。小学校の卒業スキー旅行中でした。大きな病気をしたことはなく、急な心停止でした。娘の亡くなった原因が知りたいと思ったことがきっかけで救急救命のインストラクターの資格をとり、任意団体を設立しました。今は子供の事故を防ぐ活動をしています」と話していた。

最終更新:9月13日(火)21時39分

産経新聞