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心静かに「昔をどり」 発案者・永六輔さんしのぶ

岐阜新聞Web 9月13日(火)9時6分配信

 お囃子(はやし)なしで唄だけで踊る郡上おどりを楽しむ「昔をどりの夕べ」が岐阜県郡上市八幡町の安養寺で催された。7月に亡くなった永六輔さんの提案を受けて始まり、21年目。大勢の人が集い、永さんや先祖をしのんで踊った。
 所属する句会の吟行がきっかけで同町を訪れた永さんは当時、郷土文化誌「郡上」を発行するなどしていた地元の文化人との親交を深めていった。1975年からは「郡上八幡大寄席」に毎年司会として出演し、32年間続けた。
 同町との縁を深める中、永さんは「月明かりの下で静かな盆踊りを踊ることで初めて死者は帰ってこられる」と照明、お囃子なしの昔ながらの踊りを提案。それを受けて同誌の関係者が企画し、現在まで続く。
 ことしは、催しを主催する実行委員会事務局の古池五十鈴さんが「月明かり、星明かりの下、永さんをしのび、しめやかな中にも楽しく踊ってください」とあいさつ。境内の鐘を合図に「古調かわさき」が唄い出されると、最初は2基のかがり火を囲んで二つの輪となり、最後は「まつさか」で一つの輪になって踊った。参加者はいつもの郡上おどりのにぎやかさとは違う一夜を過ごした。

岐阜新聞社

最終更新:9月13日(火)10時19分

岐阜新聞Web