ここから本文です

震災で保護された犬はフィラリア症だった 滝川クリステルさんがとった行動とは

sippo 9月13日(火)11時40分配信

「プラス(陽性)です」

 東日本大震災の後、福島県浪江町内に取り残され、動物愛護団体に保護されていたアリス。滝川クリステルさんのもとにやってきたとき、フィラリア症に感染している事実を、そう伝えられた。滝川さんは振り返る。

【写真特集】原発事故で保護の秋田犬、シェルターで逝く

「もともと交流があった動物愛護団体さんで、『もし大型犬がいたら引き取ります』とお伝えしていました。大型犬のほうが飼育が大変で、里親が見つかりにくいからこそ、私が引き取ってあげたいと思っていました。アリスはかなりやんちゃな子で(笑)、愛護団体の方はちょっと心配されていたのですが、さらにフィラリア症にもかかっていたんです」

 フィラリア症は、蚊の体内で成長する犬糸状虫の幼虫(ミクロフィラリア)が感染することで起きる病気。犬糸状虫は蚊が吸血する時に、刺し傷から犬の体内にもぐり込む。肺動脈内に寄生するため、肺への血流が悪くなる。

 最初のうちは症状がないが、病気にかかったことに気付かず放っておくと失神したり腹水や胸水がたまったり、時には喀血(かっけつ)したりし、死に至ることもある怖い病気だ。

「本来であれば春先くらいからフィラリア予防をしないといけないのでしょうが、そのころに東日本大震災が起き、アリスは飼い主さんとはぐれてしまったわけです。保護された時点では、まだそんなに進行していませんでしたが、薬を飲み続けないと死んでしまう。とにかく薬で症状を抑えるようにしています。加えて、アリスは引き取ったとき、耳の中もボロボロだったんです。耳あかどころか臭いもものすごくて、自分では手に負えないくらい悪化した状態でした。それとひどい下痢をしていて、嘔吐も繰り返していました。飼い主さんとはぐれて放置されていたから、心身ともにボロボロだったのでしょうね。だから動物病院と常にコンタクトを取る習慣が、最初からつきました」

隔月ペースで病院に足を運ぶ

 動物愛護団体に保護された時点でフィラリア症の感染がわかっており、滝川さんのところに来た段階では耳の治療も必要で、下痢や嘔吐が続く状態だったアリス。「かかりつけ医」を見つけることは急務だった。動物愛護団体からは神奈川県内の動物病院を紹介されていた。ただそこは、自宅からかなり距離があった。

「保護犬を、とっても献身的に良心的に診てくれる先生です。でもちょっと遠くて、頻繁には連れて行けません。本当に大きな病気の可能性がありそうな時は、その先生に診てもらうようにしています」

 一方でアリスは毎月1回、フィラリア症にかかわる薬を飲まないといけない。そのため3カ月に1度は、動物病院に通う必要がある。狂犬病予防の注射とワクチン接種も年に1回ずつ必要だ。結果として滝川さんとアリスは、隔月くらいのペースで動物病院に足を運ぶ必要があるというわけだ。

 そのため、以前から犬を飼っていた滝川さんの弟が利用する、近所の動物病院に通うことにしたという。弟が飼い犬を連れて行っているだけに、安心感があった。もちろん、自宅から近いことも決め手になった。

「最初は耳の検査や治療で通い始めました。そこの動物病院には3人の先生がいて、皆さんとても親身になって診てくれます。いつも慎重に判断をしてくれるのも、飼い主としては安心です。アリスも慣れていて、先生やスタッフの皆さんにあいさつして回るんです」

1/2ページ

最終更新:9月13日(火)12時2分

sippo