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MVはスマホで見る時代? リリスクも篠崎愛も……“スマホ向けMV”が流行

トレンドニュース(GYAO) 9/13(火) 11:50配信

大ヒットした女性6人組ヒップホップアイドルユニット・lyrical school(以下、リリスク)のメジャーデビューシングル「RUN and RUN」の“スマホジャックMV”を始め、日本の音楽シーンでもスマホでの視聴に特化したMVが次々と登場している。

話題のスマホジャックミュージックビデオ、lyrical school 「RUN and RUN」>>

■リリスクMVは100万回再生を突破

日本でスマホ向けMVが注目されだしたのは2015年頃から。ロックバンド・FACTが解散前の同年3月に発表した「the way down」はスマホ本体を傾けたり、画面をタップ・スワイプすると映像が変化するインタラクティブなMVとして話題になった。またソロユニット・Haru.Robinson(ハルロビンソン)の「愛が降る街」のMVが発表されたのも同年。このMVには「右」と「左」の2つのバージョンが用意されており、縦にした2台のスマホを左右に並べてそれぞれのバージョンを同時に再生すると、恋する男女の物語が1つにつながる、という仕組みだった。

国内外で話題になり、再生数100万回を突破するヒットを飛ばしたのが、リリスクが今年4月にリリースしたメジャーデビューシングル「RUN and RUN」のMV。縦型の映像作品で、iPhoneのパスコード入力画面からスタートし、そこからは音楽とメンバーの映像とともに、カメラ機能やTwitter、メール、Facetime、Vineなどといったさまざまなアプリの画面が次々に切り替わり、まるでスマホをジャックされて勝手にアプリが起動してしまっているかのような錯覚に陥る、というユニークなコンセプトだった。多くの人々に利用されている“おなじみ”のアプリが登場することによるポップさはもちろん、昨今スマホ利用者を悩ませているウイルス感染や不正アクセスなどを疑わせることでのドッキリ要素も相まって、より効果的に視聴者を引き付けた。

■篠崎愛はスマホとパソコン連動させる試みも

ソロ歌手としても活動するグラビアアイドルの篠崎愛もまた、インタラクティブなスマホ向けMVを取り入れている。昨年12月にリリースしたファーストアルバム「EAT ’EM AND SMILE」に合わせて公開されたMV「LISTEN TO AI SHINOZAKI──私を、聴いて。」は、スマホの画面を裏返さなければ音が聴こえず、篠崎のビジュアルを見ようと表を向ければ音が消えてしまうという、なんとも悩ましい仕様。つまり“見るか”それとも“聴くか”どちらかを選択しなければならないという仕組みで、歌手活動を本格化させた篠崎の「歌を聴いてほしい」というメッセージが込められたものだった。

その篠崎が今年8月にリリースした新シングル「口の悪い女」のMVでもさらに新しい試みが。このMV自体は普通にパソコンでも視聴可能で、スマホで視聴したとしても特別なことは起きない。だが、このMVを再生するパソコンとスマホを連動させることで、なんと篠崎とスマホの電話機能やメッセージなどで会話を楽しみながら視聴できてしまうのだ。この連動型のMV「URA SHINOZAKI-ほんとうの愛を、知っていますか?」は特設サイトで9月24日までの期間限定で公開されている。

最後に紹介するのはダンス&ボーカルグループ・FlowBackのメジャーデビューシングル「Come A Long Way」のMV。これはあのリリスクのMVを手掛けた隈本遼平監督と、デジタルコンテンツ制作のhomunculus.incがタッグを組み、最先端の映像表現に挑戦したもの。目の前でスマホを落とした女性を追いかける、というストーリーなのだが、スマホのパノラマ動画機能と振動感知機能を駆使しており、実際に歩きながらMVを見ることで、より世界観に没入できるという“歩きスマホ”仕様となっている。

“若者のパソコン離れ”が嘆かれるようになって久しいが、若者世代にとっては、それだけスマホが身近なツールとなっているということ。となると、とくに若者に人気のあるアーティストは、MVはパソコンではなくスマホで視聴されるものと想定するのが自然だろう。この頃のスマホ向けMVの流行は、奇をてらっているというよりも、むしろ現状を踏まえた業界の自然な判断と言えるだろう。将来的にはスマホ向けMVが主流となってもおかしくなさそうだ。

(文/花@HEW)

最終更新:9/13(火) 11:50

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