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台風被害で品薄、野菜高騰 タマネギは倍近く 佐賀県内

佐賀新聞 9月13日(火)10時12分配信

 佐賀県内で野菜価格が高騰している。台風がタマネギやジャガイモの収穫期を迎えた北海道を直撃し、極端な品薄状態に陥っているためで、スーパーの店頭ではともに普段の倍近くに跳ね上がっている。被害の全容は把握できておらず、市場関係者は「10月ごろまで高値傾向が続く可能性もある」と懸念している。

2分で完売

 佐賀市高木瀬西の佐賀青果市場。例年なら北海道産ジャガイモの段ボールがうずたかく積まれるが、8日のせりに掛けられたのは、わずか十数箱だった。高いものは10キロ3500円の値を付けたが、2分で完売。「とてもじゃないが買われん」。仲買人の男性は吐き捨てるように言って背を向けた。

総入荷量は、前年同期の半分程度

 大根も1本200円前後。競り落とした青果店主は「気温が急激に下がって煮物や鍋物の需要が高い。お客に『ありません』とは言えないからね」と苦笑する。県内スーパーのバイヤーは「商品棚を空にできないからほかの野菜を考える。でも、よそも欲しがるからどうしても高くなる」。キャベツなど葉物も徐々に値を上げているという。同市場の果樹も含めた総入荷量は、前年同期の半分程度にとどまっている。

「べと病」記録的な不作

 佐賀県は北海道に次ぐタマネギの産地。本来なら県産も流通しているはずだが、今年は「べと病」が流行し、記録的な不作に見舞われた。北海道産の出荷が始まり、高騰にやっと歯止めがかかると期待していただけに、スーパー関係者も頭を悩ませる。

「1人6個限り」

 佐賀市内で4店を展開するアルタ・ホープグループは、タマネギを3個198円で“特売”。「もうけはない。1個100円程度で売りたいのが本音」といい、「品薄のため1人6個限り」との札を掲げて客に理解を求めている。

 買い物中の女性は「夫の給料は変わらないのに、出費ばかり増えていく」とぽつり。料理に使う量を減らしたり、冷凍のカット野菜で代用したりしている。

最終更新:9月13日(火)10時12分

佐賀新聞