ここから本文です

アニメ映画『聲の形』ロングPVが2日間で60万再生突破……邦画で“アニメ映画”ブーム起こる?

トレンドニュース(GYAO) 9/13(火) 12:37配信

9月17日より公開されるアニメ映画『聲の形』(監督:山田尚子)のロングPVが公開から2日間で60万再生を突破。興行収入62億円を突破して大ヒット上映中の『君の名は。』(監督:新海誠)といい、世間のアニメ映画への関心が高まっているようだ。

アニメ映画「聲の形」 予告編映像>>

■『君の名は。』は“リア充”のためのもの!?

『聲の形』は、高校生の石田将也(声:入野自由)が、小学生時代にいじめていた相手である聴覚障害者の西宮硝子(声:早見沙織)と再会し、罪滅ぼしとともに心の交流を深めていく青春ストーリー。「このマンガがすごい!2015」オトコ編第1位、第19回「手塚治虫文化賞」新生賞を受賞した、大今良時による同名の漫画が原作となっている。

同映画の監督である山田尚子は、アニメ『けいおん!』で初監督を担当し、『たまこラブストーリー』(14年)で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞を獲得した新進気鋭のクリエイター。さらに制作を担当するのは、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『けいおん!』などのヒットアニメを送り出してきた京都アニメーションと、アニメファンなら誰でも驚く豪華制作陣だ。

……とはいっても、それはあくまで“アニメファンにはわかる”タイプの豪華さでしかない。普段アニメを見ない層であれば、「監督が『けいおん!』の山田尚子」と聞いたところで、「そうなんだ」の一言で終わりだろう。

それにも関わらず、9月10日に動画サイトで公開された『聲の形』ロングPVは、公開2日にして60万再生を突破。公開から3日たつ9月13日朝には72万回以上が再生されており、公開前から世間の注目度の高さを感じさせる。『聲の形』でツイート検索をかけると、いわゆる“リア充”的な雰囲気を漂わせた、プリクラアイコンのTwitterユーザーも「『聲の形』見たい」と呟(つぶや)いているのが印象的だ。

『君の名は。』の新海監督も、アニメファンの間では知られた存在であっても、一般知名度としてはゼロに近い存在だっただろう。それでも『君の名は。』が大ヒットした理由についてはネット上でもさまざまに分析されており、「若者に人気のロックバンド、RADWIMPSを音楽に起用したこと」や「デートムービーとして話題になったこと」が指摘されている。
とくに後者に関しては、Twitterなどで「『君の名は。』を1人で見に行ったら周りがカップルばかりで心が折れた」「非リア充だけど『君の名は。』見に行っていいの?」のようなジョークが流行するほどで、むしろ『君の名は。』はアニメ映画でありながら「アニメファン以外が見るもの」として扱われているらしい。

■アニメファン以外もアニメ映画を気軽に見る時代へ

これは驚くべき状況だろう。かつてはアニメ映画といえば、ファミリー向け、もしくは根っからのアニメファンのためのものというイメージで、それ以外の大人が見に行くのは、「スタジオジブリ」作品や『名探偵コナン』シリーズなど、もはや一種のブランド化したものに限られていた。

しかし『君の名は。』はアニメファン以外にとっては初耳の存在であろう新海の監督作品でありながら、いきなり邦画史に残る動員数を記録している。公開前から大きく注目されている『聲の形』の山田監督もまた非アニメファンにはなじみのないクリエイターだ。

もはや「アニメ映画=子供向け、もしくは根っからのアニメファンが見るもの」というイメージは過去のものなのだろう。適切なPRさえすればアニメ映画でも大ヒットが見込めるということが証明されて、しばらく邦画界ではアニメ映画が盛り上がりそうだ。現に来年1月公開となっていたアニメ映画『ポッピンQ』は、正月映画としての興行を期待して、今年12月23日に公開が緊急前倒しされ、さらに公開規模も拡大されるという。アニメクリエイターにとってはチャンスの時代が訪れようとしている。

(文/原田美紗@HEW)

最終更新:9/13(火) 12:37

トレンドニュース(GYAO)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

失うことで不完全さの中に美を見出した芸術家
画家のアリッサ・モンクスは、未知のもの、予想しえないもの、そして酷いものにでさえ、美とインスピレーションを見出します。彼女は詩的で個人的な語りで、自身が芸術家として、そして人間として成長する中で、人生、絵の具、キャンバスがどう関わりあってきたかを描きます。 [new]