ここから本文です

ローソン・スリーエフ「ダブルブランド」拡大は何かの布石?

ニュースイッチ 9/13(火) 8:28配信

ファミマ・ユニー統合と異なりゆるやかな連携目指す

 ローソンが中堅同業との連携を進めている。首都圏で店舗展開しているスリーエフとのダブルブランド店舗の出店を始め、11月末までに約90店に拡大する予定だ。中国地方が地盤のポプラとも共同出資会社を設立し、11月からダブルブランド54店舗の出店を予定している。1日にユニーグループ・ホールディングス(GHD)と経営統合したファミリーマートとは異なり、緩やかな連携に勝負を掛ける方針だ。

 ローソンとスリーエフは「ローソン・スリーエフ」店舗を9日、千葉県と埼玉県で計5店舗開いた。いずれもスリーエフ店舗を転換し、ローソンの品ぞろえを基本に、焼き鳥などスリーエフが強みとする商品を並べた。

 竹増貞信ローソン社長は「同じ方向を見て将来に向かう」と連携強化への意欲を語る。ポプラとは2015年11月に先行して開いた「ローソン・ポプラ」2店舗が好調だったことから共同展開を拡大する。

 ファミリーマートは1日、ユニーGHDと経営統合し、ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)を発足した。

 ユニーGHD傘下のサークルKサンクスとの合算で、コンビニ店舗数は1万8000店強と最大手のセブン―イレブン・ジャパンに並ぶ。「規模は質に直接つながる」と上田準二ユニー・ファミマHD社長は説明する。

 飲み込まれる形となる中堅コンビニエンスストアにとっても、大手との連携は苦肉の策だ。コンビニ業界はセブン―イレブン、ファミマ、ローソンとそれ以外との規模の格差が拡大している。スリーエフの16年2月期連結業績は5期連続の減収、2期連続で営業赤字だった。17年2月期は8月末までに計180店舗を閉め、そのうち一部店舗はローソンに譲渡した。

 山口浩志スリーエフ社長は「書籍や野菜が充実しているといった特徴を生かし、数ではない価値を追う」と方針を語る。ポプラも16年2月期まで4期連続で減収となるなど、苦戦している。

 ローソンの連携戦略に対して、同業他社の幹部からは「中途半端で、自社ブランドでの出店がしづらくなるだけ」と、一刀両断する声も聞かれる。独自路線のセブン―イレブンか、合併で拡大するファミマか、あるいは“友だちづくり”を進めるローソンか―。三者三様で、勝ち残りの挑戦が続く。

<解説>
 ローソンのダブルブランド戦略は、何か次の一手が控えているのだろうか。ドラッグストアやスーパーとコンビニの複合店のように、明確に差別化できるカテゴリーがあって商品政策が融合できる訳ではないので、集客に向けた特徴作りが課題になりそう。

最終更新:9/13(火) 8:28

ニュースイッチ