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独占コラム:ラームが明かすCLへの思いと、ビッグクラブを集めた“夢のリーグ”の創設に否定的な理由

GOAL 9月13日(火)23時18分配信

世界中のファンたちへ――。

一部で熱望されているビッグクラブのみを集めた“夢のリーグ”の創設に、この男は否定的な考えを持っている。バルサ、マン・シティ、バイエルンといった強豪のみが集うリーグはなぜ作られるべきではないのか? 現行のチャンピオンズリーグがフットボールにもたらしているものとは? CL開幕を前に、フィリップ・ラームがその胸中を明かす。

CL開幕へ向けて

サッカーファンの皆さんへ

ブンデスリーガが開幕して2節が過ぎた。幸運なことに、僕たちは6ポイントを取ることができている。そして今宵、チャンピオンズリーグが開幕する。

(元バイエルン監督の)オットマー・ヒッツフェルトはいつも言っていたよ。「CLは他の大会とは完全に違う」とね。リーグ戦とは比較できないし、国内の成績は関係ない。すべてがゼロからスタートする。

(同グループの)FKロストフと対戦するのは初めてだと思う。ロシアのチームには技術のある選手が多いよね。ボールを繋ぐスタイルを好むんだ。ヨーロッパのトップクラブが相手でも単純な攻撃を仕掛けてくることはない。だから見応えのある試合になることが多い。もっとも、大抵はトップクラブに負けてしまうんだけどね。

今回も同じようになることを願うよ。ビッグクラブであれば2、3回は決定的なチャンスを作れるはずだから。

“エリートリーグ”は本当にエキサイティングなのか?

正直なところ、バイエルンとロストフには力の差があると思う。実際、CLではビッグクラブとスモールクラブとの対戦で大差がつくケースは少なくない。スモールクラブがCLに参加する意義を問う声があることも知っているよ。だけど、こういった試合をこなしていくこともヨーロッパの大会では大切なことだと、僕は考えているんだ。

CLに参加しているのはビッグクラブだけじゃない。スモールクラブにもバイエルンやバルセロナ、レアル・マドリー、ユヴェントス、マンチェスター・シティ、チェルシー、そしてマンチェスター・ユナイテッド(※今年はEL)と戦うチャンスがある。素晴らしいことだと思わないかい?

僕は各国の強豪クラブだけを集めた“エリートリーグ”を作ることに否定的な意見を持っている。考えてみてほしいんだ。毎試合がトップチーム同士の試合になる。魅力的なフットボールが繰り広げられることだろう。

だけど、バイエルンとレアル・マドリーが年に10回も対戦したら、それはエキサイティングと呼べるだろうか?

CLは開かれた大会だ。各国のチャンピオンが、欧州最高峰のチームを相手に自分たちの力を披露する機会が与えられている。誰が最高のチームかは対戦してみないと分からない。このような機会が各国のフットボールファンを熱くさせていることは、疑いようのない事実だと思う。

今年の夏、アメリカツアーのときにも同じようなことを言ったよね。「ファンを近くで感じることはとても大事なんだ」って。世の中にはまだ国境がある。例えばハンガリーのファンはバルセロナ対バイエルンの試合より、ブタペストが欧州のビッグクラブと真剣勝負をする時のほうが興奮するはずなんだ。

フットボールの輪が世界中に広がってほしい。フットボールはプレーのレベルにかかわらず、全ての人に愛される競技であってほしい。

だからこそ、スモールリーグの助けになりたいと常に考えている。ロストフ戦でも僕たちにできることが、きっとある。すべてのフットボールファンに充実の日々を送ってほしい。そしてヨーロッパのフットボールの発展に貢献していきたい。

とにかく、ロストフ戦が楽しみだよ。2016-17シーズンのCLが始まる。

すべては、ゼロからスタートするんだ。

フィリップより

最終更新:9月13日(火)23時18分

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