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朝鮮人虐殺の記述なし 市民団体が横浜市教委非難

カナロコ by 神奈川新聞 9/13(火) 23:30配信

 ◆「政治圧力への屈服」は歴史事実を隠蔽
 横浜市教育委員会が関東大震災時の朝鮮人虐殺に関する記述のない中学生向け副読本の原案を作成していた問題で、市民団体「歴史を学ぶ市民の会・神奈川」(北宏一朗代表)は12日、副読本の刷新をやめ、朝鮮人虐殺の史実を盛り込んだ副読本を復活させるよう、岡田優子教育長宛てに要望書を提出した。市教委の一連の対応を「一部政治勢力の圧力に屈して歴史事実を隠蔽(いんぺい)、改竄(かいざん)する行為で、子どもが歴史の真実を学ぶ機会を奪うもの」と非難している。

 2015年度まで使われてきた副読本「わかるヨコハマ」を巡っては横山正人(自民)、小幡正雄(維新・ヨコハマ会)両市議が朝鮮人虐殺に関する記述や使用頻度を問題視。これを受け市教委は13年度版で軍隊・警察の関与についての記述を削除、「虐殺」の表現を「殺害」に書き換えるなどし、本年度からグローバル人材の育成をうたう新副読本「Yokohama Express」に改めることを決めていた。

 要望書では「虐殺は多くの歴史研究で実証された定説」とし、市教委の対応を「政治介入への屈服と言うほかなく、改訂自体が許されない」と批判。書き換え前の「わかるヨコハマ」を復活させ、災害時にはデマに流されないよう注意喚起する記述を盛り込むことを求めている。

 市教委指導企画課の三宅一彦課長は「副読本は市教委が発行するもので、教育現場のことを考え主体的に作成している」と話し、新副読本の内容は9月下旬に確定させるとしている。

最終更新:9/13(火) 23:30

カナロコ by 神奈川新聞

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