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イタリアに君が代。根本悠生、イタリアGTで逆転優勝

オートスポーツweb 9/13(火) 12:10配信

 10日~11日、イタリア・バレルンガサーキットで行われたイタリアン・グランツーリスモ・チャンピオンシップのスーパーGTカップ第9/10戦に、ビンチェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)から出場した根本悠生/ニコラス・コスタ組106号車ランボルギーニ・ウラカンがトップチェッカー。根本がGTカーレースデビュー戦で優勝を飾った。

 イタリアン・グランツーリスモ・チャンピオンシップはイタリア国内ではテレビ中継もある人気のレースで、GT3カーで争われるイタリアGT、カップカー等で争われるスーパーGTカップがある。日本人ドライバーとしては笠井崇志がアントネッリ・モータースポーツからスーパーGTカップに参戦しており、優勝争いを展開している。

 今季のFIA-F4選手権にKCMGから参戦している根本は、今月7日にイタリア・アドリアサーキットで行われたVSRのドライバーオーディションに参加。この場で、急きょバレルンガラウンドでチャンピオン争いを繰り広げるコスタのパートナーを務めることなった。

 このバレルンガ戦がヨーロッパレース初戦となった根本は、第9戦のグリッドを決める予選1回目でランボルギーニのファクトリードライバーであるエイドリアン・ザウグが駆る108号車ウラカンを上回る走りを披露。2番手を獲得してみせる。第10戦のグリッドを決める予選2回目にはコスタが出走し、2番手につけている。

 根本がスタートドライバーを務めた第9戦はウエットコンディション。GTマシンで初めてのコンディションのなか、根本は3番手のザウグを抑える走りをみせる。途中、チームメイトの105号車を前に行かせる隙を突かれ、ザウグに交わされたものの、4番手でコスタにステアリングを引き継いだ。

 そのコスタコスタは途中コースアウトがあり、一時は10番手までポジションを落としたものの、ライバルを圧倒するペースで挽回。最終的に5位でチェッカーを受けた。

 そして第10戦、スタートドライバーを務めたコスタはタイヤを労りながらトップと0.4秒差でピットイン。根本にドライビングを託す。

 チームが素早くピット作業を完了させたこともあり、根本はトップでレースに復帰。そのまま2番手とのギャップを保ちながら周回を重ねていった。

 しかし21周目、他車のアクシデントによりセーフティカーが導入され、築いたギャップがリセットされてしまう。このままテール・トゥー・ノーズの首位争いに発展するかと思われたが、レースディレクターはレース残り6分を切ったところで時間内のアクシデント修復は不可能と判断して赤旗を掲示。そのままレースが成立した。

 GTカーレース初戦で逆転優勝を飾った根本は「初めてのGTでもありましたし、僕自身のヨーロッパでのデビューレースを、こういった最高の形でスタートできました」と喜びを語る。

「初めてづくしで不安も大きかったですが、レーシングドライバーとしての仕事は着実にこなせましたし、良い経験ができたと思います」

「赤旗が出た時は、優勝した実感がなかったですが、ピットに戻ってきた時にみんなの笑顔を見て、そして表彰台で君が代が流れたことに、心から感激しました」

「まだFIA-F4の最終戦も残っていますし、これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」

 またVSR代表のビンチェンツォ・ソスピリも「ユウキは昨年、彼がイタリアF4をテストした時から気になっていたドライバーだったけれど、初めてのGTで、ここまでのパフォーマンスを見せてくれたのには驚かされた」と評価したほか、チームメイトのコスタも「彼は僕の想像以上に勝利に対して貪欲。残り2大会もユウキがチームメイトになるよう監督にお願いしたいね(笑)」と絶賛している。



[オートスポーツweb ]

最終更新:9/13(火) 12:40

オートスポーツweb