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県民沸く「郷土の誇り」 雨の沿道埋まる 

北日本新聞 9月13日(火)0時26分配信

 沿道は、2人の女王を祝福する県民の笑顔で埋め尽くされた。柔道の田知本遥選手とレスリングの登坂(とうさか)絵莉選手のリオ五輪金メダル獲得をたたえ、12日に行われた県民栄誉賞の贈呈式とパレード。式の会場となった県民会館と周辺の沿道には、祝福と感謝の気持ちを伝えようと多くの県民が詰め掛け、「おめでとう」「ありがとう」と歓声と拍手を送った。

 県民会館には先着300人の贈呈式の入場整理券を求め、朝から列ができた。一番乗りした南砺市前田(福野)の農業、今井春継さん(63)は「県勢が金メダルを取るなんてめったにないこと。2人を間近に見たい」と待ちきれない様子だった。

 午後3時、式の会場は約1100人の来場者でいっぱいに。両選手は来場者とタッチを交わしながら登場し、ステージに上がると会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

 周辺の沿道には、「遥」「絵莉」と書いた手作りのうちわを手にした女性や、カメラを構える男性、横断幕を掲げるグループなどが並び、降り出した雨にも構わず2人の登場を待ちわびた。同4時にパレードがスタートすると、拍手が湧き起こり「おめでとう」という大歓声で祝福した。

 出発を見届けた富山大附属小1年の井沢将也君(6)は「金メダルを見ることができた。かっこよかった」とうれしそう。「2人の試合では震えるほど感動した」という富山市東田地方の主婦、辻本美穂さん(26)は感動を新たにし、オープンカーから手を振る2人を撮影した立山町榎の石原隆さん(63)は「2人ともいい笑顔。感動を共有できた」と満足げだった。富山市下大久保(大沢野)、保育士、島田睦子さん(31)は「2人ともかわいかった。県民の誇り」と声を弾ませた。

 田知本選手と小杉東部保育園で一緒だった同園保育士の金山楓加さん(25)は、同園の年長児約30人と駆け付けた。寄せ書きした手作りの金メダルを持参。「欲しい、投げて」という田知本選手の声に応えて投げたが届かず、「また次の機会に渡したい」と話した。

 パレードを見守った登坂選手の父、修さん(52)は「うれしい限り。たくさん応援していただいた」と感慨深そうだった。

北日本新聞社

最終更新:9月13日(火)0時26分

北日本新聞