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ドル・円は101円後半、米9月利上げ観測の後退が重し-米指標見極め

Bloomberg 9月13日(火)9時27分配信

13日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=101円台後半で推移。米国の9月利上げ観測の後退を背景に、ドルの上値が重い展開となった。

午後3時33分現在のドル・円相場は前日終値比0.1%高の101円93銭。午前には一時101円42銭と、3営業日ぶりの水準までドル安・円高が進んだ。午後に入って株価が持ち直すと短期的にショートカバーが入り、102円04銭まで値を戻す場面も見られたが、上値は限定的となった。

大和証券の亀岡裕次チーフ為替アナリストは、「米国の9月利上げの可能性はほとんどなくなって、完全に年内にあるかないかというところが焦点になった」と説明。米金融政策動向の手掛かり材料として週内は小売売上高の発表もあるが、「結果次第ではドル・円相場が101円を割り込む可能性もある」とみる。

米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は12日、シカゴで講演し、失業率の低下がインフレをなかなか加速させられていない状況では、「先制的に政策を引き締める論拠は弱まっている」と指摘した。米金利先物市場の動向に基づくブルームバーグの算出では、9月の利上げ確率は12日時点で22%と、前日の30%から低下している。

三井住友銀行の山下えつ子チーフエコノミスト(ニューヨーク在勤)は、ブレイナード理事の発言について、「9月の利上げに対するスタンスがどう出るかというところだったが、結局、ハトはハトのまま」と説明。その上で、「そうなると恐らく来週の連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げ見送りだろうというのがほぼ確定に近いという感じになっている」と話す。

日欧の緩和策縮小に警戒感

欧州中央銀行(ECB)は8日に金融政策の現状維持を決定。12日の欧州債市場では、ドイツの10年債が3営業日続落し、同利回りは一時0.059%と6月以来の高水準を付けた。

来週に日本銀行の金融政策決定会合を控え、「総括的な検証」踏まえて現行の緩和策が修正されるとの観測が浮上。13日の現物債市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時、前日比1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.01%を付けている。

大和証の亀岡氏は、「日欧の金融政策をめぐって、今までのように単純に量的緩和拡大とはいかないということで、長期を中心に金利が上昇している」と言い、金利上昇が株価にマイナスに働き、リスクオフの円買い圧力が掛かりやすい面もあると言う。

Kazumi Miura

最終更新:9月13日(火)15時34分

Bloomberg