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「由良の赤ウニ」試験養殖順調 味に太鼓判 兵庫

神戸新聞NEXT 9月14日(水)7時30分配信

 兵庫県洲本市の由良町漁業協同組合でこのほど、試験養殖中の赤ウニの試食会が開かれた。同漁協や県、市などの関係者十数人が、養殖ウニと天然ウニを交互に口に運び、甘みや身の詰まり具合を確認。「天然物と遜色ない味」と太鼓判を押した。今後も事業を進め、来夏に初の水揚げを目指す。

 「由良の赤ウニ」は全国的な知名度を誇る高級食材だが、漁師の高齢化による漁獲高の減少や人気過熱で近年は品薄に。安定供給のために同漁協は昨年9月中旬、由良湾内の海中と陸上のいけすで試験養殖を始めた。

 先行して取り組む佐賀県の養殖場から譲り受けた直径約4センチの24個と、ひょうご豊かな海づくり協会淡路事業場(淡路市)が提供した平均直径2センチ弱の約4500個。苦手な冬の低水温も乗り越え、9月まで9割以上が生き残っている。

 試食会は養殖開始1年を記念して企画。由良で3~5年育った天然物▽佐賀、由良の海中で計1年半育てた佐賀産養殖▽佐賀産と同じ条件で1年育てた淡路産養殖-の3種類を食べ比べた。養殖2種は初めて一部の殻を割り、内部を確かめた。

 佐賀産は由良産天然より可食部は少ないが、色合いや甘みに大きな違いはなかった。淡路産も順調に育っているが、まだ小さい。赤ウニは食べ頃になるまでに最低1年半~2年はかかるという。

 ウニ漁や試験養殖を担当する同漁協潜水協会の川北勝彦会長(49)は「佐賀産は天然物によく似ている。成育期間が短い分、小粒だが、今のところ成功ではないか」とほっとした様子だった。

 同漁協は2016年度も養殖ウニの数を増やし、将来の出荷を視野に規模を拡大する。(上杉順子)

最終更新:9月14日(水)10時39分

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