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【中国】東芝水電製の揚水発電設備、広東で営業運転

NNA 9月14日(水)8時30分配信

 東芝は13日までに、同社のグループ会社で、水力発電設備を手掛ける東芝水電設備(杭州)(浙江省杭州市、東芝水電)が製造した揚水発電設備4基が広東省清遠市で営業運転を開始したと発表した。
 納入先は送電大手の中国南方電網(広州市)傘下企業である調峰調頻発電(同)の清遠揚水発電所。32万キロワット(kW)級の揚水発電設備(ポンプ水車、発電電動機、各種付帯設備)4基を納入した。揚程は最高で509メートル。
 今回納入したポンプ水車には、東芝が揚水発電向けに開発してきたスプリッタランナを採用。スプリッタランナは長翼と短翼を交互に配置し、翼の枚数を増やすことで、水流の乱れを抑制できる構造となっている。この構造によって、水車内の水の流れを整え、機器振動の要因である水圧脈動(水車内の水圧が変動する現象)を低減することができる。
 東芝によると、中国ではベース電源として利用される原子力発電所の新設が数多く計画される一方で、ピーク時対応などに効率良く発電できる揚水発電所へのニーズも高まっており、2016~20年までの5年間に中国全土で合わせて6,000万kW規模の揚水発電所が新たに着工される計画という。東芝水電ではこうした需要の取り込みを図るため、投資を拡大していく方針だ。
 東芝水電は05年1月の設立で、水力発電設備の製造や販売、保守サービスを手掛ける。資本金は2,500万米ドル(約25億4,700万円)で、出資比率は東芝が70%、東芝(中国)が10%、中国水利水電建設集団が20%。従業員数は16年3月時点で約900人。東芝水電はこれまでに、中国市場を中心として水車・ポンプ水車87台、発電機・発電電動機101台の納入実績を持つ。

最終更新:9月18日(日)16時15分

NNA