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大貫妙子、ソロデビュー40周年「振り返る暇がない」 

デイリースポーツ 9月14日(水)6時0分配信

 女性シンガー・ソングライターの草分けで、映画音楽や文筆業などでも活躍する大貫妙子(62)が今年、ソロデビュー40周年を迎えた。7月にLP、2CD、DVD、絵本を収めた40周年BOX「パラレルワールド」をリリースし、12月22日には初のオーケストラとのコンサートを東京芸術劇場で開催。それに合わせてオーケストラとのアルバムも発表予定と、記念プロジェクトを精力的に進める大貫が、本紙に40周年を語った。

 40周年について、大貫は「あと20年くらい生きたら、その時はけっこう長くやったと思うかもしれない。今はまだ走っている過程なので、振り返る暇がない」と答えた。

 ソロに転じた1976年、女性シンガー・ソングライターはまだジャンルとして「音楽ビジネスになる時代じゃなかった」。「ひたすら楽しいからやり続けていくうちに、レコードを出したりとか、そういうことが可能になった」という。

 山下達郎らと組んだ伝説のバンド「シュガー・ベイブ」を振り出しに、ソロ初期では米国、80年のアルバム「ロマンティーク」以降は欧州、特にフランス的な意匠を採り入れるなど、果敢に道を切り開いてきた。

 都会的なポップスのシュガー・ベイブは「軟弱」と批判され、ライブでは「ビール瓶くらいは飛んできた」という。「山下君もそうだけど、こんなに長く続けるとは二人とも思っていなかったんですよ、全く。今でも会うと、よくやってきたね、と二人でびっくりしちゃってるくらいで」

 BOXに続く記念プロジェクト第2弾は、オーケストラとのコンサート。長いキャリアでオーケストラとも共演してきたが「フルで、自分だけのためにというのは初めて」で、30年来の付き合いである千住明氏が編曲と指揮を担当する。

 大貫は「ものすごく歌に感情移入できる」のがオーケストラの魅力だと説明。「あまり大げさにならずに、エレガントな」音で、「まさにパラレルワールド。ふと扉を開けると全然違う空間、空気。オアシスのようなひとときを」というコンサートを目指す。

 オーケストラとのアルバムも、千住氏と制作する。「良質なサントラのようなのができるといいな。サントラ好きの私としても。自分の好きじゃないアルバムなんて、作ってもしょうがない」と、ねらいを明かした。

 シュガー・ベイブ当時を「貴重なファンに支えられて」と振り返った大貫。今も「ファンの方とのマンツーマンだと思うので、裏切ってはいけない。できる限り一つの仕事を丁寧にやるのが恩返し」と心がけながら、記念イヤーを疾走する。

最終更新:9月14日(水)6時41分

デイリースポーツ