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中国人を再び「静岡」へ 静岡県、旅行商品づくり推進

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月14日(水)8時20分配信

 静岡県内を訪れる中国人観光客数の伸びが鈍っているのを受け、県は「静岡」が訪日旅行者の目的地になることを目指した観光誘客に乗り出す。中国の旅行会社と連携し、県内開催のスポーツイベントに参加する旅行商品づくりを進める。運休が相次ぐ静岡空港への中国路線の安定化を図る狙いもある。関連事業費計2800万円を9月補正予算案に計上した。

 県内を訪れる中国人観光客は2015年に急増した。しかし、県内への宿泊客数は15年後半から伸びが鈍化。県観光振興課の担当者は「これまで主流だった、定番の観光コースを望まない人が増えてきた」との見方を示す。

 新たな旅行商品は、県内で開かれるマラソン大会などと絡めることを想定。県内での大会参加を主目的に来日してもらう。海外旅行が盛んな春節(旧正月)に合わせ、数日間滞在しながら周遊するタイプの商品づくりも進める。

 中国の旅行会社が企画する静岡空港を使った旅行商品の販売も支援する。中国からの訪日旅行者の静岡空港利用を促し、路線数がピーク時(15年9月下旬)の13路線から5路線に減少した中国路線の再活性を図る。

 中国、台湾、韓国に次いで訪日旅行者が多い香港も、新たなターゲットにする。「静岡」の認知度向上を狙って情報発信を強化し、将来的な新規路線誘致にもつなげる考えだ。



 ■昨年6月以降鈍化 中国人宿泊者

 観光庁の宿泊者統計によると、県内の中国人宿泊者数は2015年6月の13万5120人をピークに伸び悩む。

 15年の春から夏にかけ、県内の中国人宿泊客は爆発的に増加した。9月以降、全体として減少に転じ、16年はやや持ち直しながらも前年最盛期の水準には届いていない。6月は9万4240人で、前年の7割ほどにとどまった。

 県観光振興課は東京―大阪間の「ゴールデンルート」を訪れるリピーターが減少したこと、県内の中国人観光客の約3割が使う静岡空港の利用者が減ったことなどを要因に挙げている。

 16年上半期(1~6月)、県内の外国人宿泊者数は86万2850人、前年比0・5%減だった。国籍別構成比では中国人が約7割を占め、中国人旅行者の動向が外国人宿泊者増減の鍵となっている。

静岡新聞社

最終更新:9月14日(水)9時7分

@S[アットエス] by 静岡新聞