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JAXA「いぶき」に関するシンポジウム(全文7完)パネルディスカッション3

THE PAGE 9/14(水) 21:15配信 (有料記事)

中島:今の竹本室長がおっしゃられたように、宇宙からの観測というのは、今の施策、特に二酸化炭素の削減施策に関しては、非常に大きな役割をこれから指していくということで、少し問題点を挙げたんですけれども、まず大気層の観測。これは、地球観測では非常にうまくできるようになってきたと、いうことですね。

 そのほかに最近、2度に収めるんだったらば、長寿命の温室効果ガス、これはCO2とかメタンですけれども、そういったものだけじゃ足りなくて、最近では大気汚染物質の中の黒色炭素、これも光を吸収しますので温室効果ガス、地球温暖化に貢献します。あとメタンとかオゾンですね。こういったものを削減するための監視も必要になってきたと。

 それからもちろん一般に大気汚染物質は、冷却効果、(※判別できず)の冷却効果をつくり出しますので、その削減というのはかえってCO2を増やす、温暖化を増やすという問題になります。ということでこういった大気層の観測を宇宙からやるのは非常に重要。

 それからその影響ですね。8割のものを削減すれば、いろんなところに影響が出るし地球システムのいろんな場所、気候、気象、いろんなものに影響出ますので、その監視が必要。で、まず、出てるものを抑える。例えばどこから燃えて、三枝さんがお話ししたとおりどこから燃えてるような話もあります。

 それから、いったいどこが森林伐採やったかっていうことも必要になる。それからこういった問題は、健康被害の問題をつくり出して、暑熱で死ぬ方、それからPM2.5で死ぬ方、それから今、非常に重要なのは発展途上国の水質汚染の問題。こういった問題も宇宙からの観測が必要になる。

 それから木原さんがおっしゃってたような気象の大きな変化。これ、洪水、暑くなってくると洪水と同時に干ばつもひどくなるので、こういったものの観測とかそれをつくり出す雲ですね、これの観測が必要になる。それから生態系では(※判別できず)だとか、それから植生がどうなっているかの監視が必要になる。これを、ものすごく大きなわれわれに対する責任になるんですが、宇宙機関としても最大限の努力をして、こういったものに対する、衛星ミッションをサポート、それから運営していきたいと思います。

 で、次のスライドをお願いします。で、結局その温暖化の問題っていうのは社会全体の問題になりますので、最終的にはいかに世界を持続可能なシステムとして動かしていくかという問題になるので、いろんな、例えば宇宙機関、気象機関、それから個人、全ての組織が協力して、いい方向に向けると、いろんな努力が必要になってくると思います。科学者にとっては衛星観測データが増えて来ますので、それを今度、気象モデルとか気候モデルと組み合わせて、いろんな対応を、いったい何度、3日先にあるか、3カ月先にあるかっていう予測をしたり、環境汚染、大気汚染が、どういうふうに日本に伝わってくるか、みたいなことを観測するみたいなことが必要になってくる。

 ただ問題は、将来、今、2050年の話をしてますから、衛星の開発ってのは非常に時間がかかるので、やはりわれわれとしても2040年ぐらいまでを含めて、地球観測のシステムを考えていかなくちゃいけないということで、わが国では宇宙基本法の工程表っていうのがありますが、これに関して2020年度以降の計画を進めていくことが必要になると思います。

 ちょっと時間を使って、いったいどんなことが宇宙から見れるか、ちょっとご紹介。次のスライドお願いします。なんといっても「ひまわり」、これ木原さん、毎日使ってらっしゃるんですね。これ2.5分なったら、ほとんどムービーをお茶飲んで見てるみたいなもんで、これカムチャツカで爆発した、火山の噴煙もこうやって見える。これ今、爆発が起こってるんですね、これこれこれ。こっちは冬の雪雲、白いところが雪雲で、動いてるのは雲ですから。この観測ができるようになる。それからそれを使って、台風なんかの周りでは、風の分布ななんかが分かるようになる。次のスライドお願いします。あ、ごめんなさい、これ、重要なことは、1つ戻して、2020年までに世界中の静止衛星が第3世代に、「ひまわり」が一番最初に打ち上げられましたが、これが整備されますんで、こういったことが世界中で監視できるようになる。次のスライドお願いします。

 それから、もちろんGOSAT。それから2018年に、GOSAT、2号機が上がりますが、それによってこういった観測が強化されると同時に「GCOM-C」という衛星が上がります。で、これによって、第2世代の全球イメージは、これ、非常にたくさんのチャンネルを持ったもので、偏光眼鏡をかけて地球を見るとか、それからいろんな角度から見るとか、それから紫外線で見るみたいなことができて、これは過去の衛星データの結果なんですが、東京付近はほとんどの炭素性のエアロゾルで、今、物を燃やしたりすると出てくるんですけれども、火山、三宅島では爆発したときに硫酸塩の火山噴煙があったんですね。それだけをこうやって取り出して衛星から見ることができるようになったり。

 紫外線を使うと先ほどの三枝さんの、森林火災のうちでも雲と、それからここに燃えてる黄色っぽい、これが煙ですね。これがちゃんと分離できるようにこれからなっていくということです。次のスライドお願いします。

 さらに2018年なると、「EarthCARE」ってこれは欧州と一緒にやってるんですけれども、こんなおっきなアンテナを開けて3ミリの波長のレーダーを上げて、今度は雨だけじゃなくて雲を観測。先ほど、木原さんがおっしゃってた、全球、(※判別できず)で、高レーダーも上げたんですけど、これからこの雲レーダーも日本と欧州で一緒に上げていく。そうすると雨がどこで降ってるか、それがどんな雲からつくり出されるか、で、この「EarthCARE」には、さらにライダーっていう、紫外線のライダーで、紫外線を出してどこから光がくるかを調べるんです、そうすると、大気中に浮かんでる煙とかそういったものまでも観測できる。ということで、3次元の観測ができるようになります。次のスライドお願いします。

これ、最後のスライドですけれども、そして今度は10メーターとか数メーターの観測で、どこで木が伐採されてるかなとか、あるいは内乱が起こってるとき、どこが河川が水で満たされてるかみたいな観測をする。こういったことがいろんな角度から観測できるようになります。これを、皆さんに供給しながら、一緒にこの問題を考えていくのが大事だと思っていて。

 それから1つだけ。これは桜島の問題ですけど、これ、山がぼっと膨れたりすることも、今は宇宙からも観測できるようになりました。ありがとうございます。

原澤:はい、ありがとうございます。非常に多くの衛星が今、打ち上がってて、いろいろなものが分かるようになってきた。そういう中でGOSAT、「いぶき」の役割みたいな話になってきたわけですけれど、最後に木原さんに今回、GOSATの役割みたいな話のシンポジウムであったわけなんですけれど、われわれいつも、やっぱりこういったいろんな情報を一般の方々に優しく伝えるっていう方針ではいるわけなんですけれども、なかなか、今日のいろんなスライドを見ても、ちょっと難しいかなって思ったりするんですけれども、いつも気象キャスターとして最新の情報、あるいは科学的な知見を、一般の方々に伝えるときの、ノウハウみたいなものがあれば。また今後、GOSAT、「いぶき」に、期待などがあればご意見いただきたいと思います。

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最終更新:9/14(水) 21:28

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