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目当ての選手次々ソッポ 連続V逸巨人はオフも大苦戦必至

日刊ゲンダイDIGITAL 9月14日(水)9時26分配信

 12日、都内で開かれたオーナー会議後、巨人の老川祥一オーナー(74)が取り囲む報道陣にこう言った。

「今年は賭博もあって、想定外の事態になり、スタートから厳しい状態。非常に苦しい展開が予想されたが、ここまでよく頑張ってきている。ただ、勝てそうなチャンスがありながら、いま一歩のところで勝てない。今後どういう補強が必要になるか、全体として考えなければいけないだろうと思っています」

 広島に14ゲームの大差をつけられ、2年連続のV逸。渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆(90)は「これは由伸の責任じゃねえな。フロントだよ。こんな補強せず、今の陣容で勝てと言ったって、無理だよ」と言っていたが、老川オーナーもまた、来季のV奪回に向けて大型補強の必要性に言及したのだ。

「巨人FA補強へ本腰」と報じるスポーツ紙は、野手でオリックスの糸井嘉男(35)、中日の平田良介(28)、大島洋平(30)、日本ハムの陽岱鋼(29)、投手では西武の岸孝之(31)、DeNAの山口俊(29)の6人の名前を挙げ、水面下で彼らの調査を始めているとしている。すでに日刊ゲンダイも糸井を筆頭に複数選手をリストアップしていると報じているが、ペナントレース同様に苦戦を強いられているようだ。

■カネと魅力が専売特許ではなくなった

「例えば、2014年に国内、15年に海外FA権を取得し、今季で3年契約が切れる西武の岸です。通算101勝の右腕で、08年の日本シリーズで巨人は2勝を献上し、MVPを取られる活躍をされた。巨人はそのイメージが強いらしく、原前監督の時代からずっと目をつけていた。今季の巨人は先発の台所事情が苦しく、来季も計算できるのは菅野と田口の2人だけです。岸はノドから手が出るほど欲しいでしょうが、宮城県出身の本人は、出るなら地元の楽天と決めている。要するに、水面下の争いで楽天に後れをとったということ。巨人にとって、これは屈辱でしょう」(在京球団編成担当)

 岸だけではない。中日の平田や日本ハムの陽も興味なし、だという。

「平田には在京志向がある。それなら普通は巨人が有利と思うでしょう。それが、こっちはヤクルトが本命だっていうんですから。巨人は13年オフから毎年FA補強をしているが、最近では14年にFA入団した片岡と大竹を見ると、二軍生活が長く、はっきり言ってロクな使われ方をしていない。11年オフに4年20億円だった杉内、2年4億円だった村田のようにエースや4番を張り続ける自信があるなら話は別ですが、その杉内にしても大きな故障をした。村田だってちょっと打てなければ8番、交流戦では9番まで打たされた。他球団の選手が尻込みするのも分かります。陽に関しては、仮に権利を行使するなら、長年の夢だったソフトバンク入りが堅いとされています」(前出の編成関係者)

 一昔前、FA戦線は巨人の独壇場で、国内球団に負けることはまずなかった。それが、専売特許だった「カネ」は今やソフトバンクにかなわず、「魅力」でも他球団に置いていかれる始末。巨人はもう特別な球団ではないのである。

 派手なFA補強をやる気でも、それができない。ペナントでは広島にぶっちぎられた巨人。オフもかつてのように主役を張ることはなさそうだ。

最終更新:9月14日(水)9時26分

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