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黒人差別問題を描いたタランティーノの西部劇『ジャンゴ 繋がれざる者』

夕刊フジ 9月14日(水)16時56分配信

 【CS・BS 今週の狙い撃ち】「ジャンゴ 繋がれざる者」(9月15日(木)午後4時10分 スカパー! BS201 スターチャンネル2)

 アメリカに対してどんなイメージをお持ちでしょうか? 「自由の国」…、今でもそんな風に思っている人もいるでしょう。

 私の大師匠・立川談志はアメリカが嫌いでしたね~。よく悪口を言っておりました。でも、アメリカのエンターテインメントに対する尊敬と憧れというのも一方では持っていました。私もその思いはあります。

 アメリカのニュースで、白人警官が黒人に対し過剰に暴力を振るう事件をいまでもよく目にします。私からすれば、「なーにが“自由の国”だよ!」となります。

 黒人に対する差別というのは、アメリカでは今でもハッキリと続いているのです。そんな歴史の一端を描いているのが、クエンティン・タランティーノ監督による映画「ジャンゴ 繋がれざる者」です。この映画が15日午後4時10分からスカパー!スターチャンネルで放送されます。

 南北戦争勃発前夜の1859年、アメリカ南部。賞金稼ぎのキング・シュルツと出会い、鎖から解き放たれたのが黒人奴隷のジャンゴ。彼はシュルツとともに指名手配犯を捕まえながら鍛錬を積み、奴隷市場で生き別れとなった妻を探していた。やがて妻がキャンディランドという農園にいることが分かる。そこには極悪非道な農場主カルビン・キャンディが君臨していた。ジャンゴとシュルツは奴隷商人を装いカルビンに近づく…。

 キャストはジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソン、ほか。

 ディカプリオが悪徳牧場主を怪演して話題になったこの映画。黒人奴隷について描いていながらも、マカロニ・ウエスタンへのリスペクトを込めたオマージュが満載なのです。

 要するに、普通に描けば社会派の硬い映画になってしまうところを、エンターテインメントとして描いているのです。黒人差別の問題を描きながらも、ちゃんとした西部劇になっている秀作です! (立川志らべ)

最終更新:9月14日(水)16時56分

夕刊フジ