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試験養殖の「由良の赤ウニ」試食 甘くておいしいと好評 兵庫・洲本

産経新聞 9月14日(水)7時55分配信

 洲本市の由良町漁業協同組合は12日、昨秋から試験養殖に取り組んでいる「由良の赤ウニ」の一部を水揚げし、試食会を行った。天然ウニに比べて生育年数が短かったため食べられる部分は少し小ぶりだったが、味は十分な水準といい、関係者らは取り組みに手応えを感じていた。

 由良の赤ウニは、豊富な海草を食べて育つためおいしく、鮮度も高いと全国的に人気だが、資源量は減少傾向で近年では供給不足の状態が続いてきた。漁協は昨年9月、ウニ養殖を事業化している佐賀県から赤ウニ24個を譲り受け、例年放流にあてていた赤ウニの種苗のうち4500個とともに養殖を開始。1年を経て個体がある程度成長したため、殻を割って味などを確かめることにした。

 試食会では佐賀県から譲り受け、同県での養殖期間を含めて約1年半かけて養殖された21個(殻の直径約5・6センチ)と、例年は放流に充てていた個体で約1年間養殖された約30個(同約4・5センチ)を使った。さらに比較するため、海中で3~5年成長した天然モノ16個も使用した。

 漁協幹部や県関係者、洲本市の竹内通弘市長らが参加してそれぞれのウニを試食。「どれもおいしい」「甘みを感じる」など好評を博していた。同漁協潜水協会の川北勝彦会長は「3年以上の天然モノと比較してもあまり差はなかった。1年から1年半でここまでの味になるのであれば成功といえるのでは」と手応えを感じている様子だった。同漁協の川野正二組合長は「今後、さらに養殖の規模を拡大し、一般家庭の『ごちそう』でも提供されるぐらい身近なものになれば」と展望を話した。

最終更新:9月14日(水)7時55分

産経新聞