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あなた映画監督でしょ!『バットマン』を娘と観て嫁に怒られた奇才ケヴィン・スミス監督

シネマトゥデイ 9月14日(水)23時14分配信

 インディーズ映画の雄、ケヴィン・スミス監督が、新作『ヨガ・ホウザーズ(原題) / Yoga Hosers』について、主演女優ハーリー・クィン・スミスと共に8月25日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

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 ヨガとロックバンドが好きで、常にスマホをいじっているティーンエイジャーのコンビニ店員の二人、コレット(リリー=ローズ・メロディ・デップ)とマッケンジー(ハーリー)は、ある日、年上の学生にパーティーに招待されたとき、誤って古代の悪魔を呼び起こしてしまう。二人は探偵ギー(ジョニー・デップ)と組み、その悪魔に立ち向かうというホラーコメディー。

 ケヴィンの娘のハーリーは、ジョニー・デップの娘リリー=ローズと長年の友人らしい。「実は、わたしたちは幼稚園の頃から友達なの。映画内での演技は実生活でもベストフレンドだから、うまくいったのかも」と答え、さらに父親とのタッグについては「父は素晴らしいアーティストで、とても楽しく仕事ができた。彼は、(俳優やスタッフなど)誰にとっても心地よい環境を作り、それぞれのシーンでいろいろ試せる安心感も与えてくれた」と感謝した。

 今作の製作経緯について、ケヴィンは「娘が小さい時から、よく映画館に連れて行ったが、その頃アイデアは生まれた。彼女が生後3か月の時に最初に観た映画が『ファイト・クラブ』で、その後も僕の好きな映画『バットマン』『スパイダーマン』などを彼女と観ていたら、妻から『それらは男向きの映画よ。『バットウーマン』『スパイダーウーマン』みたいな映画に連れて行ったら!』と言われたよ。『そんな映画はないよ』と答えたが、妻から『あなたは映画監督でしょ!』と言い返された。そしてようやく、妻のその意味がわかった。要するに、もし僕が15歳の少女だったら、どんな映画が観たいかということだった」と語った。

 近年ケヴィンは、女性に囲まれて仕事をしているそうだ。「女性は創造力を理解している。人生を創造していくのは難しいが、映画を作ることは簡単だ。もし、撮影現場でも創造力を持った女性に囲まれていたら、監督としての現場での仕事は半分終わったようなものだ。なぜならそのような女性がいる現場には人を育てる環境があるからだ。僕のキャリアの初期の頃は周りは男ばかりだったが、今はプロデューサーからスタッフを含め、約75~80%は女性だ」と語り、その環境に満足しているようだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

最終更新:9月14日(水)23時14分

シネマトゥデイ