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栄の丸善で「哲学カフェ」 家族について考えるトーク /愛知

みんなの経済新聞ネットワーク 9月14日(水)12時59分配信

 栄の「丸善名古屋本店」(名古屋市中区栄3)1階で9月2日、丸善ゼミナール「哲学カフェ 家族って何?」を開催した。(サカエ経済新聞)

学生たちの手描きポップが並ぶ人文書コーナー

 書籍シリーズ「愛・性・家族の哲学」全3巻(ナカニシヤ出版)の刊行を記念した同イベント。椙山女学園大学准教授の三浦隆宏さんが進行役を担当し、南山大学教授の奥田太郎さん、福岡大学准教授の宮野真生子さんをゲストに招き、参加者15人と家族についてトークを行った。

 同シリーズは愛、性、家族を身近なテーマとして、現実的、哲学的に新たな視点で問い掛ける論説集。九州産業大学准教授の藤田尚志さんと宮野さんの編集で、奥田さん、南山大学准教授の佐藤啓介さんらが執筆に参加している。

 イベントでは、宮野さんが同シリーズの内容を説明。「タイトルの3つのテーマをつながって分けられないものと考える人は多いと思うが、恋愛をして好きになった人が家族として介護を担う人に最適かは別かもしれないし、一緒に住むのに適した人が性のパートナーとしてベストかどうかもよく分からない。この論集は、ひとかたまりで考えているこの3つを一度解体して論じることで、それぞれのテーマを根本から問い直す内容になっている」と話す。

 奥田さんは「家族と非家族の境界を決めるのは何か」、「意図的に境界を引けるのか」など、家族について考える補助線を提示。学者の提唱した「家族の機能」や海外のライフスタイル、話題となった映画、生殖補助医療など、さまざまな話題を紹介した。

 進行役の三浦さんが「誰にとっても気になるテーマ。積極的に考えを出してほしい」と参加者同士での意見交換を促すと、会場から多様な意見が次々と出された。宮野さん、奥田さんもトークに加わり、閉店近くまでの約1時間30分、積極的な討論が行われた。

 現在、同店6階「人文書コーナー」では、関連書籍を選書したフェア「愛・性・家族の哲学」を開催中。同フェアに並ぶ書籍には南山大学、椙山女学園大学の学生たちの手描きポップが添えられている。

 同シリーズの仕様は四六判。価格は各2,376円。問い合わせはナカニシヤ出版(TEL075-723-0111)。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:9月14日(水)13時31分

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