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移住応援、小山町が人気 職員の熱心さ高評価

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月14日(水)17時7分配信

 「迅速で丁寧な対応が決め手になった」。自治体の施策を活用して県内に移り住む人が増加傾向にある中、小山町の人気ぶりが際立っている。首都圏に近い立地の優位に加え、2015年度に移住・定住促進を目指して「おやまで暮らそう課」を設立。仕事の事情や住まいの条件などをくみ取り、親身になって物件探しなどに奔走する職員の姿勢に、実際に移住した人たちから高い評価が寄せられている。

 4月に茨城県から移住した彫刻家の小松俊介さん(30)は、御殿場市内で学芸員として働く妻の奈津美さん(31)と2人暮らし。俊介さんは制作活動の傍ら、東京や神奈川の高校、大学で非常勤講師を務める。昨年11月に結婚。夫婦が首都圏と御殿場にそれぞれ通える場所に移住しようと考え、小山町や神奈川県松田町の担当課に相談した。

 ペットが飼えて、近くに彫刻の作業場が欲しい―。そんな条件を聞いたおやまで暮らそう課の担当者はすぐに物件探しに着手。彫刻には石などを削る音が伴うからと、周辺への影響も考慮し、さまざまな人脈を駆使して10カ所以上の候補地を用意した。俊介さんが気に入るまで一緒に見て回るほどの熱心さだった。「土地勘が全くない私たちにとって大変心強かった」と俊介さん。移住後も地元住民とのつながりを支えてもらっている。将来は「小山を舞台に作品を展示したり、美大生を呼び込んだりして芸術家が集うまちにしたい」と思い描く。

 小山町では、おやまで暮らそう課が移住希望者の不安解消に努めるほか、住宅の購入(町外からの転入者に最大50万円)や賃貸(同5万円)、木質燃料ストーブ購入(上限5万円)などの助成制度を設けて経済面も支援する。同課の岩田和夫課長は「単に人口を増やすだけでなく、小山で夢をかなえる『自己実現型』の移住・定住を応援したい」と話す。

静岡新聞社

最終更新:9月14日(水)17時7分

@S[アットエス] by 静岡新聞