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<堺連続強殺>2審も死刑 責任能力を認定 大阪高裁判決

毎日新聞 9月14日(水)11時50分配信

 堺市で2011年、象印マホービン元副社長ら男女2人を相次いで殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた西口宗宏被告(55)の控訴審の判決公判で、大阪高裁は14日、求刑通り死刑とした裁判員裁判の1審・大阪地裁堺支部判決を支持し、西口被告の控訴を棄却した。後藤真理子裁判長は「落ち度のない被害者の命を二度にわたって奪っており、遺族も峻烈(しゅんれつ)な処罰感情を抱いている」と述べた。弁護側は上告した。

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 西口被告は起訴内容を認めており、主な争点は事件の計画性と刑事責任能力だった。弁護側は「計画性は乏しく、当時は心神耗弱状態の可能性があった」などと訴え、無期懲役を求めた。

 後藤裁判長は計画性について「資産家を狙い、当初から殺害や遺体の処分まで予定しており、1審の評価は揺るがない」と述べた。動機は、別事件で仮釈放中の西口被告が「仕事でまとまった金が手に入る」と内妻についたうそを取り繕うためだったと指摘した。

 当時の精神状況については「事件に影響する脳機能障害はなかった」と指摘し、完全責任能力を認定した。弁護側は死刑の執行方法について「絞首刑は残虐で違憲」と訴えたが、判決は、合憲とした最高裁判例を理由に改めて退けた。

 後藤裁判長は主文の言い渡しを後回しにし、判決理由から朗読した。

 判決によると、西口被告は11年11~12月、歯科医師の妻、田村武子さん(当時67歳)=堺市南区=と、象印マホービン元副社長で知人の尾崎宗秀(そうしゅう)さん(同84歳)=堺市北区=を相次いで殺害。2人から現金計約110万円や商品券を奪った。【三上健太郎】

最終更新:9月14日(水)13時43分

毎日新聞