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稀勢の里、3日目終わってもう2敗…綱取り条件は優勝のみなのに

スポーツ報知 9月14日(水)6時7分配信

◆大相撲秋場所3日目 ○栃ノ心(渡し込み)稀勢の里●(13日・両国国技館)

 支度部屋に鈍い音が響いた。「ドーンッ」。稀勢の里は風呂場の扉に悔しさをぶつけるしかなかった。立ち合いで栃ノ心が左に変化。前のめりになって土俵際で立て直したが、右足を取られ土俵下に落ちた。焦ったかという問いに「落ち着いて行けばよかったですけど」とうなだれた。

 1949年5月場所の15日制定着以降、3日目までに2敗し昇進した例はない。友綱審判部長(元関脇・魁輝)も「確率的に隠岐の海のおかげで(綱取りは)10%くらい残ったかな。相撲内容が悪すぎる」と厳しい見解を示した。だが今場所の昇進条件は優勝。横綱・日馬富士の黒星で、賜杯争いは混戦模様だ。3日目までに2敗した力士が優勝したのは直近では12年夏場所。初日、3日目に敗れた平幕の旭天鵬(現大島親方)が12勝3敗で並んだ栃煌山との決定戦を制し賜杯を獲得した例もある。

 八角理事長は「この場所は日馬富士次第。全部勝ったら13勝2敗。最後まで諦めないこと」とエールを送った。この日の朝稽古後、「変わらずやること。勝っても負けても」と語った綱取り大関。残り12日、一喜一憂している暇はない。(秦 雄太郎)

最終更新:9月14日(水)6時7分

スポーツ報知