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<リオパラ>「銀」紙面飾り、万感 陸上・佐藤友選手の父

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月14日(水)18時18分配信

 リオデジャネイロ・パラリンピック陸上男子400メートル(車いすT52)で銀メダルを獲得した佐藤友祈選手(27)=WORLD-AC、藤枝市出身=の父隆さん(54)=同市藤岡=は決勝レースから一夜明けた14日、万感の思いで息子の勇姿を伝える新聞を広げた。「本当に頼もしくなった。よくここまで頑張ってこられた」

 高校卒業後、都内で暮らしていた佐藤選手は21歳で脊髄炎を発症した。下半身の感覚がなく、左腕にもまひがある。隆さんは「車いすレーサーに出会うまでの約2年間はほとんど外に出ずに引きこもっていた」と振り返る。隆さんの後押しもあり、佐藤選手は車いすレースに情熱を傾けるようになった。

 山形県出身で高校時代にレスリングで国体3位の実力を持つ隆さん。父の勧めで佐藤選手は小学生時代に焼津市内のレスリング教室に通った。地元のサッカーチームにも参加し中学では陸上部に。隆さんは「いろんなスポーツをやりながら自分に合った競技を探せばいい」。車いす生活になっても父親の言葉は息子に響いていた。

 新聞販売店に勤務する隆さんの主な仕事は配達だ。決勝レースのあった13日夜は翌日が休日だったため、自宅でのインターネット中継で息子の勇姿を見守った。1500メートル決勝のある16日は自らの手で息子の活躍を報じる新聞を配る可能性が十分にありそうだ。隆さんは「勤務中は忙しくて見る暇がないが、そうなればいいですね」と笑った。

静岡新聞社

最終更新:9月14日(水)18時18分

@S[アットエス] by 静岡新聞