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隠岐の海、日馬富士も撃破!戦後18人目の連日金星

スポーツ報知 9月14日(水)6時7分配信

◆大相撲秋場所3日目 ○隠岐の海(寄り倒し)日馬富士●(13日・両国国技館)

 東前頭筆頭・隠岐の海が2日連続で横綱を破る大仕事をやってのけた。東横綱・日馬富士を29秒5の熱戦の末に寄り倒し。2日目の鶴竜戦に続く2日連続金星は昨年秋場所の嘉風以来、戦後18人目の快挙だ。懸賞金も3日間合計96本で288万円(手取り1本3万円)獲得と秋の土俵を席巻している。3度目の綱取りに挑む稀勢の里は東前頭2枚目・栃ノ心に敗れて早くも2敗目。横綱への道がさらに険しくなった。

 この強さは何だ。興奮冷めやらぬ表情で引き揚げてきた隠岐の海は、支度部屋の奥でひと呼吸整えて待ちかまえた記者の輪に入った。「お客さんが喜んでくれて良かった。自分は挑戦者、負けても文句言われないですから」とまくし立てた。今場所獲得した懸賞金は2位の日馬富士を40本も引き離す96本とダントツ。この数字を聞くと、「記憶にないっすね」と成し遂げた快挙の大きさを実感した。

 初日に稀勢の里、2日目に鶴竜を連破した勢いは持続した。立ち合いで左四つに組み合うとリスク覚悟で強引に右の差し手をねじ込んだ。「横綱もいいところを取っていたから離したくなかったんじゃないっすか」。外四つで寄り立てられたが最後は25キロ重い体重差を利用して青房下に寄り倒し。2日連続で国技館に座布団を乱舞させた。

 一門は違うが尾車勢が快進撃を支えた。幕内最年長、37歳の豪風とは父・多喜夫さんが同じ秋田出身ということで意気投合。場所前の2日に行われた横審の稽古総見はでん部を痛めて欠席したが、6日から尾車部屋に3日間出向いた。「彼はね、集中力がすごい。稽古嫌いとか言われますけど、やるときはやる」と豪風。濃密な三番稽古で遅れを取り戻した。

 もう一人のサポート役は嘉風だ。負けはしたが2日続けて目の前で横綱と激闘を展開。「彼に気合の入った相撲を取られると気が抜けちゃう。でも結びだったので集中できました」。金星2日連続はともに結びの一番。その嘉風が1年前に達成した戦後3人目の30代2日連日金星を成し遂げた。師匠の八角理事長(元横綱・北勝海)も、「どうしちゃったんだろう。せっかく2つ勝った、三賞はもらいたいね」。土俵の充実を掲げる協会トップの思いを、波乱を演出し続けるまな弟子が体現する。(網野 大一郎)

最終更新:9月14日(水)6時7分

スポーツ報知