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船橋が舞台の小説「きらきら眼鏡」が実写映画化 会見に森沢明夫さんも /千葉

みんなの経済新聞ネットワーク 9月14日(水)18時1分配信

 船橋を題材にした小説「きらきら眼鏡」が実写映画化されることが決まり、9月9日、船橋グランドホテル(船橋市本町7)で制作発表会見が行われた。(船橋経済新聞)

船橋出身の作家、森沢明夫さん

 著者の森沢明夫さんは船橋生まれの船橋育ちで、現在も船橋に住んでいる。2015年11月、双葉社から出版された同作品は、数ある森沢さんの作品の中でも船橋が舞台になった初めての作品。実際に西船橋駅周辺に実在する店や「小松菜ハイボール」なども登場することで、地元ファンの間で人気を集めている。

 同作品は、愛猫を亡くし喪失感に打ちひしがれていた主人公が、ふとしたきっかけで出会った女性と親しくなっていく。その女性は心に「きらきら眼鏡」をかけ、日常の物事を前向きに捉える「幸せの天才」だった。主人公は徐々に心引かれていくが、彼女には余命宣告を受けている彼氏がいた。現代社会の中で身近に感じることの少なくなった「死」を通して、揺れ動く心を描いている。

 映画製作に際して、「自分たちの地元でいつか映画を作りたい」と考えていた船橋宿場町再生協議会が、その思いを森沢さんにぶつけ、映画化が動き出したという。

 映像化に当たって、森沢さんは映画「つむぐもの」制作チームに声を掛けた。メガホンをとるのは、「カミングアウト」「あかぎれ」でトランスジェンダーを描き若者の心を捉えた話題作で知られる犬童一利監督。脚本は「相棒」シリーズや「世にも奇妙な物語」も担当している守口悠介さんが担当。元俳優で、2014年プロデュースの「そこのみにて光り輝く」が、キネマ旬報ベスト・テンの1位に選ばれた前田紘孝さんがプロデューサーとしてチームをまとめる。

 「この作品は、現代日本の若者が経済の豊かさの陰に隠れ、忘れてしまっている心の持ち方をテーマにした話。僕たち世代が映画化しなければならないもの。まさに、伝えたいと思っていた原作に出会えた」と犬童監督は意気込みを話す。

 「ずっと自分の生まれ育った地元を舞台にした作品を書きたかった。幸せって、なるものではなく、気付くもの。幸せって何だろうという問い掛けに対する僕自身の答えがこの作品」と森沢さんは映画化の喜びを話す。

 2017年夏に撮影を始め、2018年夏の劇場公開を目指す。完成披露試写会は船橋で最初に行う予定だという。総事業費は5,000万円程度で、うち製作費は3,500万円程度を見込む。同協議会の大木理事長は「クラウドファンディングのような形で市民からの寄付や協賛、協力も受け付けていき、一緒になって作り上げていきたい」と話す。
 

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:9月14日(水)18時1分

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