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日本400リレー初メダル銅 五輪銀に続き神ってる

日刊スポーツ 9月14日(水)10時13分配信

<リオ・パラリンピック:陸上>◇12日◇男子400メートルリレー(切断・運動機能障害T42-47)

 陸上の男子400メートルリレー(切断など)で日本が同種目初の銅メダルを獲得した。芦田創(22=トヨタ自動車)、佐藤圭太(25=同)、多川知希(30=AC・KITA)、山本篤(34=スズキ浜松AC)の「タッチパス」で44秒16の日本新記録をマーク。4番目でゴールしたが、1着米国が失格となり3位に繰り上がった。

 日本は前回ロンドン大会と昨年の世界選手権と同じ4番目にゴールした。しかし、その後が違った。1着米国の失格が発表されたのだ。降って湧いた銅メダル。選手の顔に一瞬にして光がさした。「最高です。棚からぼた餅ですけどメダルはメダル」。アンカーの山本は胸を張って言った。

 考えた配置が運を引き寄せた。1カ月前まで第1走者は最速の多川だったが、3走だった芦田と入れ替えた。芦田と2走の佐藤は同じ所属先で気心も知れている。そして3走の多川が、引き継ぎ区間ぎりぎりの長い距離を走って、障害の重い山本の負担を減らす。その作戦が見事に奏功した。

 リオ五輪の400メートルリレーで銀メダルを獲得した日本チームに続いた。五輪ではバトンパスがメダル獲得の原動力になった。パラは多川のように前腕がなかったり、腕に障害のある選手がいるため、バトンは使用せずに体の一部にタッチする。その練習も重ねてきた。「合宿して、いろいろやってきたかいがあった」と多川は話した。

 五輪のメンバーは全員が短距離専門だったが、山本と芦田は走り幅跳びを得意としている。今大会の日本陸上勢初のメダルは今後にも弾みをつけた。「幅跳びは金メダルを目指していきたい。一気に後半はメダルラッシュになればいい」と山本は言葉に力を込めた。

 従来の記録を0秒17更新する日本新記録も、2位ブラジルには2秒以上の差がある。米国も実力はずっと上。20年東京大会で再びメダルを獲得するにはさらなる成長が不可欠。「日本はもっと伸びしろがある。総力を挙げて世界と勝負できるようにしたい」。多川の言葉に力がこもった。【峯岸佑樹】

最終更新:9月14日(水)10時13分

日刊スポーツ