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中国の8月新規人民元建て融資、前月から急拡大 企業投資は低調

ロイター 9月14日(水)19時22分配信

[北京 14日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が発表した8月の中国の新規人民元建て融資は前月から2倍以上に急拡大した。アナリストによれば住宅ローンが大半を占め、企業が投資に消極的になっている状況が浮き彫りになった。

8月の新規人民元建て融資は9487億元(1422億3000万ドル)となり、予想の7500億元を大幅に上回った。7月は4636億元で2年ぶりの低水準だった。

8月のマネーサプライM2伸び率は前年比11.4%で、予想の10.4%を上回った。7月は10.2%で、1年3カ月ぶりの低い伸びだった。

キャピタル・エコノミクスのジュリアン・エバンズプリチャード氏は「8月に貸し出しが伸びたことで、中国経済の短期的な見通しはかなり明るいとの見方が投資家の間でさらに強まる」と述べた。

「人民銀が追加緩和を手控え信用リスクに焦点を当てているため、今後数カ月で信用の伸びは鈍化する公算が大きい。だが最近のデータは堅調で、われわれは年末にかけて経済成長が強まると予想している」と分析した。

8月の新規融資のうち、大半が住宅ローンとみられる個人向けは71%を占めた。7月の90%から低下したが、依然として高水準にとどまっている。住宅価格が急落すれば、すでに不良債権の増加に圧迫されている銀行に一段の打撃となりかねない。

オーストラリア・ニュージーランド銀行のデービッド・クー氏とレイモンド・ヤング氏は顧客向けノートで「企業の資金需要が弱い中、住宅ブームを背景に住宅ローンが引き続き貸し出しの伸びをけん引している」との見方を示した。

8月末時点の人民元建て融資残高は前年比13%増。市場予想は12.9%増だった。

8月末時点の中国社会融資総量残高は149兆8300億元となり、前年比12.3%増加した。

8月単月の社会融資総量は1兆4700億元で、7月の4879億元から増加した。

現金や短期預金を含むマネーサプライM1の伸び率は前年比25.3%となった。M1とM2の伸び率の乖離が広がっていることから「流動性のわな」をめぐる懸念が強まっている。流動性のわなに陥ると中銀が資金を供給しても企業の投資が伸びにくくなる。

ANZは「M1の急速な伸びは企業が投資より現金の保有を志向していることを示す。これは民間の設備投資が減速基調にあることと整合的だ」と指摘した。

*内容を追加して再送します。

最終更新:9月14日(水)20時34分

ロイター

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