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【日本ハム】大谷、日本最速164キロ打たれちゃった…今季2度目の記録更新も「直球は良くなかった」

スポーツ報知 9月14日(水)6時7分配信

◆日本ハム4―2オリックス(13日・札幌ドーム)

 プロ野球・北海道日本ハムファイターズの大谷翔平投手(22)が、13日のオリックス戦でプロ野球最速となる164キロを叩き出した。3回1死二、三塁、糸井の初球で自身の持つ163キロの最速記録を更新した。だがその速球は右前へ運ばれ、2点適時打とされた。5回87球を投げて4安打2失点、9奪三振で大谷に勝敗はつかなかった。チームは7回、中島の2点二塁打で逆転勝ちして首位をキープ。最短で17日にマジック「9」が点灯する。

 スピード記録更新はホロ苦いものとなった。大谷はマウンド上で、口を真一文字に結んだままだった。3回1死二、三塁。糸井への初球に投じた内角球は、自己最速を1キロ更新する164キロと計時された。完全に詰まらせたが、打球は無情にも右前へポトリと落ちる。先制の2点打となった。ヤンキース、パドレス、マリナーズ、ジャイアンツらメジャー7球団のスカウト10人も駆けつけた札幌ドーム。力と力の勝負に、何とも言えないどよめきが支配した。

 「変化球は良かったですけど、ストレートは良くなかった。逆球も多かったですし。イメージしたボールではなかった。修正するところ? 全部だと思います」。前人未到となるプロ野球最速記録の樹立にも、素直に喜べない。そんな光景は、大谷の規格外ともいえるスケール感の証明でもあった。

 右手中指のまめを潰した影響で約1か月半、マウンドから遠ざかった。この日は投手復帰2戦目で80球の“制限付き投球”。5回87球を投げ、4安打2失点で、毎回の9三振を奪った。同点での降板となり、約2か月ぶり9勝目はお預けとなった。剛腕は「最低限、試合を作ることは出来た。今日みたいに逆転する試合は多いので、そういう試合が増えれば」と振り返った。

 一方で課題も浮き彫りとなった。45日ぶりに1軍登板を果たし、2回2失点だった7日のロッテ戦(札幌D)では38球のうち160キロ超の剛速球を11球投じていたが、ボールを引っかける投球が目立ち、ボール球が11球もあった。この日も160キロ超の剛速球は87球中、22球と圧巻だったが、ボール球は9球と制球が改善されていた。しかし空振りは1球のみと、キレを欠いた。「もっともっと改善しないと。真っすぐがしっかりしてこないと」と球速にこだわらず、直球の精度をしっかり磨く意向だ。

 栗山監督は164キロに「打たれたら意味がない」と“らしい”コメントを寄せた上で、「内容は別にして、バランスは良くなっている。バランス良く投げる方が意味がある」と語った。大谷の次回登板は21日、ソフトバンクとの天王山2連戦初戦(ヤフオクD)。優勝を懸けた大一番になる。指名打者制を解除した「リアル二刀流」での起用も検討されている。

 「自主練習でも何でも出来る。(20日まで)札幌なので、そこはどうにでもなる」と大谷。4年ぶりのリーグVへ、ホークス打線を泣く子も黙る剛速球で、ねじ伏せたいところだ。(小谷 真弥)

最終更新:9月14日(水)9時1分

スポーツ報知

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