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アングル:ヒラリー氏は特別か、大統領選が病気を招く訳

ロイター 9月14日(水)18時28分配信

Steve Holland and Emily Stephenson

[ワシントン 12日 ロイター] - 民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン氏が肺炎で倒れたことは、米国の有権者がめったに気にすることのない問題に光を当てた。

長い選挙運動期間、睡眠不足、国内を股に掛けた移動、劣悪な食生活、そして支持者の赤ん坊へのキス──。こうした要因が積み重なり、大統領候補やその側近の健康を損なっているのだ。

選挙活動用の飛行機やバスに閉じ込められて何カ月も過ごす人々にとって、ウィルス感染などの病気を避けることは不可能に近いのかもしれない。

2008年の大統領選挙で共和党候補となったジョン・マケイン上院議員のもとで報道官を務めたことのあるブルック・ブキャナン氏は、サウスカロライナ州ビューフォートで、緊急治療室に入るために選挙遊説から離脱した。彼女は呼吸器系の疾患にかかり、耳にも2種類の感染症を抱えていたという。

「頑張らなければならない状況もあるが、それが限界まで来てしまうと、お荷物になってしまう」とブキャナン氏は言う。「私は、山ほど抗生物質を投与され、翌日には陣営に復帰した」

11月8日の米大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ候補と対決するクリントン氏が体調を崩したことで、健康面での不安に関する根拠のない主張に火をつけるのではないかと支持者らは憂慮している。

とはいえ、両党のベテラン政治家たちは一様に、病気は歓迎されないが、選挙遊説においては珍しくもない状況だと語る。

今年前半、共和党の大統領候補予備選に出馬したテッド・クルーズ上院議員の上級顧問を務めたアリス・スチュワート氏の記憶によれば、選挙運動のなかで数回にわたってクルーズ候補の記者会見を記録していたが、そのあいだ彼女はずっと咳き込んでばかりだったという。

クルーズ候補の選挙運動用の飛行機は「空飛ぶウィルス培養皿」だったと彼女は言う。「とにかく無理矢理にでも乗りきるしかない。遊説で回っているあいだは家に帰れないのだから」

クリントン陣営の側近によれば、ここ数週間、ブルックリンの本部に詰めているスタッフ数人が病気になり、治療が必要になったという。

カンザス大学で肺疾患の研究を専門とするスティーブン・シンプソン氏は、大統領選の候補たちは特に病気にかかりやすいと言う。

「普通の患者は、余裕があれば、その週は休んで職場へ完全復帰する」と同氏は言う。「だが、大統領候補にそうしろと言えるだろうか」

<オバマ氏のハンカチ>

オバマ大統領は2008年8月、民主党の全国党大会直前に風邪をひいた。ユーチューブに掲載されている動画には、ある党員集会でクシャミをしているオバマ氏の姿が映っている。「だから私はハンカチを持ち歩いていた」とオバマ氏は言う。

「候補や陣営幹部はみな病気にかかる。だが何日も休むというわけにはいかない」とオバマ氏の元側近ダン・ファイファー氏は語る。「ビタミンCを取って、よく寝るよう努める。だが、これでは負け戦だ」

2008年の大統領選をオバマ氏と争ったジョン・マケイン氏の場合、遊説に医師の友人を帯同することがあった、と陣営幹部だったスティーブ・シュミット氏は話す。

「ホワイトハウスや大統領選の陣営で働く上での秘密の1つは、そこで出回っている薬の数が、これ以上ないほど、エルビス・プレスリーのツアーに近いものがあるということだ」とシュミット氏は言う。「常に、思いつく限りの抗生物質と風邪薬、ありとあらゆる薬を詰め込んだ大きなバッグを持ち歩いていた」

2012年に共和党の大統領候補指名を受けたミット・ロムニー氏は、タンパで開催された共和党全国党大会で指名受諾演説を行う数日前に呼吸器系の疾患にかかった。

「喋ることさえできないのではないかと本当に心配した」とロムニー氏の上級顧問を務めていたスチュアート・スティーブンス氏は当時を振り返る。「医師たちは休めという。だがそんな暇はない」

過酷なスケジュールのせいで、スティーブンス氏自身も、2012年の選挙戦が終わった直後に肺炎を発症したという。

<キャンディバーとソーセージ>

選挙遊説に伴うもう1つの危険要素が、不健康な食生活だ。

選挙運動で使われる飛行機では、機内の至るところでジャンクフードが見られる。また、アイオワ・ステート・フェアなど、揚げキャンディバーやソーセージなど高カロリーの食べ物を出すことで有名なイベントにも候補者たちはこぞって出かける。

ロムニー氏は2008年の大統領選にも出馬したが、報道官を務めていたライアン・ウィリアムズ氏によれば、脂肪の摂取を抑えるために、ピザからチーズを取り除いたり、フライドチキンの衣を剥がしたりしていたという。

「健康的な食事ではない、選挙運動食だ」と同氏は言う。「たいていの運動員は、選挙戦が終わる頃には10─20ポンドも体重が増えている」

トランプ氏は異常なほどの潔癖症で有名であり、彼が病気に罹っているという証拠はほとんどない。だが、確信的なファーストフード愛好者で、かつて、自家用機の機内でケンタッキー・フライドチキンのチキンバケットを脇に置いた写真をツイッターに投稿したほどだ。

1996年の共和党指名候補ボブ・ドール氏もケンタッキー・フライドチキンがお気に入りだった。当時、遊説の際に報道官を務めていたネルソン・ウォーフィールド氏によれば、選挙戦を通じてドール氏はうまく病気を免れていたという。

「陣営スタッフの多くはドール氏の半分ほどの年齢と若かったが、選挙戦のいずれかの時点で体調を崩していた。だが、ドール候補自身には病気への抵抗力があった」とウォーフィールド氏は言う。

そのドール氏にも1度大きなつまずきがあった。1996年10月18日、カリフォルニア州チコにおける集会で、ステージから転落してしまったのである。彼は、その後笑って立ち上がり、頑張り続けた。

(翻訳:エァクレーレン)

最終更新:9月14日(水)18時28分

ロイター

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。