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iOS 10にしたSIMフリー「iPhone SE」で格安SIMのデータ通信を使ってみた

ITmedia Mobile 9月14日(水)22時17分配信

 9月14日(日本時間)に配信を開始した「iOS 10」。iOSのバージョンアップといえば、MVNOサービスのSIMカード(いわゆる「格安SIM」)で通信できるか否かが常に話題となる。OSバージョンアップ(あるいは「キャリア設定」のアップデート)の度に通信できなくなることがあるからだ。

【au回線のMVNOではこんな制限が】

 そこで、格安SIMを何枚かピックアップし、iOS 10を適用したSIMロックフリーの「iPhone SE」(私物)で使えるかどうかテストしてみることにした。

 検証は、以下の通りの手順で行った。


1. SIMカードを抜き、無線LAN(Wi-Fi)をオンにする
2. MVNOが提供するAPN(データ通信の接続先情報)構成プロファイルをダウンロードし、インストールする
3. 無線LANをオフにする
4. SIMカードを挿入し、「4G」表示(データ通信の確立)を確認する
5. 「RBB TODAY SPEED TEST」アプリで通信速度を計測(アイティメディア社内)
6. インターネット共有(テザリング)を試す
7. 1に戻る(繰り返し)

 果たして、格安SIMたちは正常に通信できるのだろうか……?

●OCN モバイル ONE

 NTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」は、APN構成プロファイルを手動でインストールする方法のほかに、アプリを使って設定する方法がある。今回は、前者の方法で接続を試みた。

 結果は成功で、インターネット共有も問題なくできた。NTTコミュニケーションズも、動作確認の完了を報告している。

 通信速度は22時25分頃に計測した。結果は上り(送信)が4.96Mbpsと堅調だったものの、下り(受信)が0.79Mbpsと振わなかった。OCN モバイル ONEは最近下り通信速度が厳しい状況になりやすい。改善を期待したいところだが、どうなるだろうか……。

※OCN モバイル ONEの速度計測において設定ミスがあったため、再度計測を実施し、それを踏まえて文章を一部修正しました(22時35分)

●IIJmio高速モバイル/Dサービス

 インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJmio高速モバイル/Dサービス」も、APN構成プロファイルを手動でインストールする方法とみおぽん(アプリ)を使ってインストールする方法がある。今回は、前者の方法で接続を試みた。

 結果は成功で、インターネット共有も問題ない。IIJも、動作確認の完了を公式ブログで報告している。

 通信速度は、17時2分頃に測した。結果は下りが4.84Mbps、下りが3.62Mbpsと、必要十分な速度を得られた。

●楽天モバイル(申込種別007)

 楽天の「楽天モバイル」では、APN構成プロファイルを手動でインストールできる。ただし、申込種別(契約時期)によってダウンロードすべきプロファイルが異なるので注意が必要だ。筆者の場合は「007」の契約区分のものをダウンロードし、インストールした。

 結果は成功で、インターネット共有も問題ない。9月14日現在、動作確認済み端末にはiOS 10を搭載したiPhoneは掲載されていないが、今後の更新で追記されるものと思われる。

 通信速度は19時55分頃に計測した。結果は下りが5.25Mbps、上りが4.5Mbpsと、IIJmio同様に十分に実用的な速度となった。

●mineo(Aプラン・VoLTE対応)

 ケイ・オプティコムの「mineo」では、APN構成プロファイルを手動でインストールできる。ダウンロードの際は、ドコモ回線を利用するプラン(Dプラン)用とau回線を利用するプラン(Aプラン)用を取り違えないように注意しよう。今回は、Aプラン用プロファイルをダウンロード・インストールした上で、AプランのVoLTE対応SIMを検証した。

 結果からいうと、iPhone SE単体でのデータ通信は成功したが、インターネット共有は使えなかった。インターネット共有を有効にしようとすると、KDDIに問い合わせることを求めるダイアログが表示されてしまうのだ。ケイ・オプティコムによる動作検証でも、この検証と同じ結果が出ている。

 通信速度は17時25分頃に計測した。上りの通信速度は12.36Mbpsと非常に良好だったが、下りの通信速度は2.87Mbpsとまずまずの結果となった。

●UQ mobile(VoLTE対応)

 UQコミュニケーションズとUQモバイル沖縄の「UQ mobile」では、APN構成プロファイルを手動でインストールできる。今回は、VoLTE対応SIMを検証した。

 結果はmineo(Aプラン)と同様で、iPhone SE単体でのデータ通信は成功したが、インターネット共有は使えなかった。9月14日現在、UQコミュニケーションズによる動作検証は行われていない。

 自ブランドでの「iPhone 5s」発売以後、UQ mobileはau(KDDIと沖縄セルラー電話)を通して販売されたiPhoneやSIMロックフリーのiPhoneでの動作検証結果を公表しなくなってしまった。その現状を踏まえると、auやSIMロックフリーのiPhoneをiOS 10にした場合の動作検証も、表立っては提示しないと思われる。

 通信速度は17時27分頃に計測した。結果は下りが8.7Mbps、下りが12.29Mbpsと快適な速度を得られた。

●Y!mobile(おまけ)

 厳密にはMVNOサービスではないが、ソフトバンクの「Y!mobile」についても動作検証を行った。Y!mobileでは、SIMロックフリー版のiPhoneでの利用方法をFAQ(よくある質問)サイトで公開しており、そこからAPN構成プロファイルを手動でインストールできる。

 結果は端末単体での通信は可能だが、インターネット共有は有効にできない。インターネット共有をタップするとソフトバンクに問い合わせる旨が表示されるなど、au回線を使ったMVNOサービスと同様の挙動となる。

 通信速度は17時16分頃に測定した。結果は下りが10.37Mbps、上りが8.7Mbpsと、十分な速度が出ている。

●まとめ:iOS 9のころと変わらない

 以上の検証結果をまとめると、以下のようになる。

・ドコモ回線を使う格安SIMは、テザリングを含めた通信を正常に行える
・au回線を使う格安SIMやY!mobileは、テザリングを諦めれば使える

 つまり、iOS 9の場合と結果は変わらないということだ。9月14日現在、iOS 9で問題なく使えている格安SIMは、iOS 10にバージョンアップしても問題なく使える。

 ただし、iOS 10をプリインストールしている「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」でも同様の結果が得られるかどうかは未知数だ。発売後、ITmedia Mobileでも検証を行う予定なので楽しみに待っていてほしい。

最終更新:9月15日(木)18時14分

ITmedia Mobile

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