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大相撲秋場所 3日目 稀勢2敗、綱遠のく 消えた安定感…平幕にまた不覚

産経新聞 9月14日(水)7時55分配信

 またも客席のため息を誘った。稀勢の里が変化に対応しきれず、3日目で平幕相手に2敗目。横綱、大関どころか、関脇との対戦も始まっていない。綱取りが極めて厳しくなる黒星に「落ち着いていけばよかったんですけど」。言葉を絞り出した表情は沈んでいた。

 1差で優勝を逃した先場所も、松鳳山に注文相撲で屈した相撲が響いた。栃ノ心の変化が珍しいとはいえ相手は下位。挑戦者として何をしてくるか分からない、ということは頭の片隅に入れておくべきだった。

 突進を左に動いてかわされた後は、土俵際で向き直って何とか踏ん張った。左からおっつけて反撃しても、腰高だから崩しきれなかった。振り向きざまに寄られると、左渡し込みであっさりと土俵を割った。

 初日にふがいない内容で隠岐の海に敗れた。2日目は完勝し、この日は再び苦杯をなめた。初優勝、その先にある横綱昇進を目指しながら、どっしりした安定感が見られない。日馬富士に土がつき、土俵下の友綱審判長(元関脇魁輝)は「(稀勢の里の優勝も)10%くらい残ったけど…」としつつ、「相撲内容が悪すぎる。集中し切れていない」と突き放した。

 1場所15日制が定着した昭和24年夏場所以降、3日目までに2敗して場所後に横綱へ昇進した者はいない。崖っぷちの状況だ。(藤原翔)

最終更新:9月14日(水)7時55分

産経新聞