ここから本文です

【パラテニス】国枝、V3ならず!4月右肘手術で試合勘戻らず「去年なら…」

スポーツ報知 9月15日(木)6時7分配信

◆リオデジャネイロ・パラリンピック ▽車いすテニス男子シングルス準々決勝 ヨアキム・ジェラール2―0国枝慎吾(13日)

 【リオデジャネイロ(ブラジル)13日=細野友司】車いすテニス男子シングルス準々決勝で、3連覇を狙った世界ランク9位の国枝慎吾(32)=ユニクロ=が同2位のジェラール(ベルギー)に3―6、3―6のストレートで敗退した。ダブルスも準決勝で敗退して3位決定戦に回り、4度目の出場で初めて金メダルを獲得できずに大会を終えた。

 国枝は相手のバックハンドを力なく見送り、唇をかんだ。「完敗だった」。3連覇が幻となった。「根本的なところで力負けした。最後まで相手のパフォーマンスが上回った。ベストな状態でも勝てたか分からない」。5歳下のジェラールを称賛するほどに、早すぎる終戦の無念さがにじんだ。

 強風で両者ともショット精度に苦労する中、凡ミスは国枝の26本に対して相手は36本と多かった。一方で、自身の3倍にあたる27本のウィナー(決定打)を決められた。これが勝敗に直結した。「ストロークで負けていてはいけなかった。(ラケットの)振り切りも良くないし、ボールへの入りも悪い。ショットのタメもない」。頭で分かってはいる。でも、体は思い通りに動いてはくれなかった。

 今年4月、昨秋から違和感を感じていた右肘をクリーニング手術した。4大大会初の初戦負けを喫した1月の全豪オープン後、世界ランク1位から陥落。金メダルを狙うリオの5か月前、ギリギリの決断だった。

 患部は順調に回復したが、全仏は準決勝敗退、ウィンブルドン選手権は欠場。「試合勘が戻り切らないままだった」。今大会中も試合後に練習場へ向かい、黙々と打ち込んで焦る気持ちにふたをしようとする国枝がいた。昨季はシングルスで年間グランドスラム。「去年にパラリンピックがあればと、何度も思った」。隠しようのない本音だった。

 今大会はダブルスも準決勝敗退。これまで04年アテネ大会は複優勝、08年北京と12年ロンドンは単で連覇。パラ出場4大会目で初めて、金メダルなしで大会を終えることになった。「若手も伸びているのは認めざるを得ない。(今大会後は)一度コンディションを整えたい」と現実を見据えた。出場を目指す20年東京五輪は36歳。試練の4年間がリオから始まった。

 ◆国枝 慎吾(くにえだ・しんご)1984年2月21日、千葉・柏市生まれ。32歳。9歳の時、脊髄腫瘍の影響で下半身まひとなり、車いす生活に。11歳で競技を始める。2004年アテネ大会でパラ初出場し、男子複で金。06年全豪オープン男子複で4大大会初優勝。同年10月、初の世界ランク1位。07年男子単で初の年間グランドスラム。08年北京大会男子単で金、複で銅。09年4月にプロ転向し、8月に現所属のユニクロと契約。12年ロンドン大会男子単で金。173センチ、70キロ。

最終更新:9月16日(金)14時21分

スポーツ報知

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。