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米国債利回りを動かす要因は何か-日米欧の金融政策の視点から

投信1 9月14日(水)20時10分配信

この記事の読みどころ

米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事による9月12日の講演は、米連邦公開市場委員会(FOMC、9月20~21日開催)を前に、公式には最後の発言(13日以降は金融政策に関する公の発言を自粛する期間「ブラックアウト」に入るため)となります。9月FOMCにおける利上げの有無を占う上で発言内容に注目が集まりました。

そのような中、ブレイナード理事は利上げに慎重な姿勢を示し、9月利上げの可能性は後退したと見られます。ただし、ブレイナード理事の発言内容に目新しさはなく、米国利回りの低下も小幅にとどまりました。市場は9月利上げ以外の要因にも注目している可能性がありますが、当レポートではそれは何かを考えます。

 ・ ブレイナード理事の講演を受け、9月利上げの可能性はさらに低下したと見られます。
 ・ しかし、年内利上げ(12月)を見込む動きが強いこと、また、非伝統的金融政策に対する見直しの動きも市場の関心事となっています。

ブレイナード理事の利上げ慎重論:9月FOMCにおける利上げの可能性は後退

ブレイナード理事が利上げに慎重であるべきと述べるにあたり、前提として米国経済が新しい常態(ニューノーマル:リーマンショック後の経済は以前とは別物という考え方)に移行している可能性を指摘しています。このような環境の中、景気判断には数か月データを確認する必要があるとして、9月の利上げに慎重な姿勢を示唆しました。

ブレイナード理事がニューノーマルの例としてあげたケースとしては、たとえば失業率が低下してもインフレ率に上昇が見られないことや(フィリップス曲線の平坦化)、経済的理由でパートタイムで働いている人の水準(労働市場の供給余力)が想定よりも大きいなどをあげています。これらの例は、利上げを急ぐ必要がない要因と見られます。

ただし、ブレイナード理事の論点に特に目新しい点は見られませんでした。むしろ、ブレイナード理事の9月利上げに対する姿勢を確認できたことに講演の意義があったようで、市場では9月利上げを見込む可能性は、サーベイなどを見ても、はっきり低下した模様です。

ただし、12日の米国国債市場では国債利回りの低下(価格は上昇)は小幅にとどまり、翌13日には反対に国債利回りが上昇(価格は下落)に転じています。利上げの可能性が低下したから利回りが低下する、という従来の市場の反応に変化の兆しが見られます。

それでは、何が要因として考えられるのでしょうか? 

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最終更新:9月14日(水)20時10分

投信1