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【2017年度中学入試 社会】 これだけはおさえたい時事問題<日本国憲法と三権分立>

ベネッセ 教育情報サイト 9月14日(水)10時1分配信

時事問題は、近年は8~9割の学校で出題されており、出題率は増加傾向にあります。そもそも社会科は、世の中を理解するための基礎知識や、物の見方・考え方を培う教科ですから、最近のニュースや社会問題が題材になるのは当然といえます。特に公民分野は、時事問題と深く結び付いています。
そこで、時事問題・公民分野でおさえておきたい項目のうち、日本国憲法と政治のしくみを中心にお話しします。

「18歳選挙権」と主権者教育

国政選挙が行われると、その翌年の中学入試で、選挙関連の問題を取り上げるケースが増えています。今年7月には、参議院議員選挙が行われ、憲法改正を進めようとする改憲勢力が議席の3分の2以上を占める結果となりました。また、この参院選は、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた最初の国政選挙でした。2016(平成28)年度入試の時事問題では、この18歳選挙権が出題数トップで、首都圏の28校で取り上げられ、17(同29)年度も多数出題されると見られます。
社会科は、国の政治の主人公(主権者)としての基礎となるものの見方を養う教科でもあります。選挙権年齢の引き下げで、中学受験生にも、政治について主体的に考えることが問われているのです。

日本国憲法の三大特色は?……大切なのはキーワードの理解!

毎年、日本国憲法はよく出題されますが、近年は憲法の三大特色について説明させる問題が増えています。
日本国憲法の三大特色は「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」です。「国民主権」の意味を問われた場合、「国民に主権があること」では、主権の意味を答えられていないので不正解になります。主権とは「国を治める最高の力」のことです。
「基本的人権」は、誰もが生まれながらにして持っている「人が人らしく生きる権利」のことで、福祉や高齢化社会の問題と絡めてよく出題されます。このように、憲法のキーワードは、意味もしっかり知っておくことが必要です。

よく出題される条文は、直接チェックを

「平和主義」については、憲法の前文と9条に明記されており、安保法制や集団的自衛権の問題と関連してよく出題されています。14条(法の下の平等)は「一票の格差」の問題と、25条(生存権)は社会保障制度と絡めて出題されるケースが多いですね。また、最近は憲法改正の手続きを定めた96条の出題が増え、2016年度は8校で出題されました。

また、今年注目したいのが公務員の憲法の尊重・擁護義務を示した99条で、昨年も法政中や立教女学院中などで出題されています。憲法を尊重・擁護する義務を負うのは「天皇または摂政、国務大臣、国会議員、裁判官およびその他の公務員」とされ、「国民」は入っていません。99条は、「憲法によって権力の行き過ぎを防ぎ、国民の人権を守る」という立憲主義の立場を明確に表した条項といえます。

このように、憲法の重要な条文は、ぜひお子さまと一緒に直接目をとおしてみてください。

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最終更新:9月14日(水)10時1分

ベネッセ 教育情報サイト