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「感謝の気持ちでいっぱい」伊調選手、国民栄誉賞決定 五輪V4たたえ 青森県から初

デーリー東北新聞社 9月14日(水)11時27分配信

 政府は13日の閣議で、リオデジャネイロ五輪レスリング女子58キロ級で金メダルを獲得し、女子個人種目で五輪史上初の4連覇を果たした伊調馨選手(32)=八戸市出身、ALSOK=に国民栄誉賞を授与することを決めた。世界的偉業を成し遂げ、国民に深い感動と勇気を与えたことを評価した。青森県では初の受賞者となる。授与式の日程は今後、調整する。

 伊調選手は同日、東京都内のホテルで記者会見し、「支えてくださった皆さまに感謝の気持ちでいっぱい。今後これまで以上に自分の人生を考えていかなければならない。身が引き締まる思い」と喜びを語った。

 これまでのレスリング人生について質問が飛ぶと、「自分の中ではまだ通過点。まだまだいいものをつくりたいし、若い世代にも指導したい気持ちもある。レスリング人生はまだ半分。(採点すると)50点くらい」と向上心をのぞかせ、活動の幅を広げることにも意欲を見せた。

 受賞を伝えたい相手については「母に伝えたい気持ちがあるが、母は『死んだ人間ではなく、生きている人間に感謝しろ』と言いそうなので、お世話になった方々に一番伝えたい」と話した。

 逆転勝ちで金メダル獲得を決めたリオデジャネイロ五輪の決勝を「本当に悔しい内容」と振り返り、決勝の相手とは「また戦いたい」と再戦を願った。

 恩師である八戸クラブの澤内和興代表から「平常心」と書かれたハンカチを渡されており、「気持ちが高ぶっていたが、平常心という言葉のおかげで冷静になれた。一番必要な言葉を頂いた」と感謝した。

 2020年東京五輪に向けては「挑戦してみたい気持ちになることもある。年齢は関係ない」と前向きな姿勢を見せた一方、首や肩にけがを抱えていることもあり「いろいろな選択肢の中で決めていけたら。もう少し時間をかけて考えたい」と語った。

 24日にパレードが予定されている地元の八戸市民には「早く帰りたい気持ちでいっぱい。『ありがとう、取ってきたよ』と伝え、たくさんの人に金メダルを見せたい」とメッセージを送った。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月14日(水)11時27分

デーリー東北新聞社