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中国・宝鋼の10月国内販価、薄板など1500~2300円値上げ

鉄鋼新聞 9月14日(水)6時0分配信

 中国・宝山鋼鉄は13日、厚板および主要薄板類の10月国内販売価格を取引先に通知した。厚板と方向性電磁鋼板は据え置いたが、その他全品種を値上げした。9月販価もほぼ全品種100~150元(約1500~2300円)値上げしており、2カ連続の値上げとなった。

 また、前月に続き優遇措置(数量など受注内容に応じた値引き措置)を縮小した。前回は50元の縮小だったが、今回は最大で350元。そのため、一部品種で約600元(約9100円)もの実質値上げとなった。
 今回、こうした実質的な大幅値上げに踏み切ったのは、中国国内の自動車販売が好調で、自動車用鋼板を主力とする宝山に受注が集中していることなどが理由とみられる。自動車用鋼板の生産を優先したい姿勢は値上げ幅にも表れており、家電など一般向けは冷延で100元、溶融亜鉛めっきで310元、それぞれ自動車向けの値上げ幅を上回った。
 関係筋によると「自動車用鋼板の受注が増え、ロールはいっぱい。それ以外の販売を極力減らしたかったのではないか」とされる。
 また、湛江製鉄所生産分の実質値上げ幅も溶融亜鉛めっきで610元(約9300円)となるなど拡大した。宝山・梅山製鉄所生産分(家電など一般向け)に対して熱延・酸洗鋼板の値上げ幅は同じだったが、冷延および溶融亜鉛めっきは100元上回った。
 稼働したばかりの湛江製鉄所は優遇措置を拡大し、販売を増やしていたとみられるが、足元は「受注は好調で、ロールにも少しずつタイト感が出てきた」(関係筋)との声が聞かれ、湛江製鉄所は今後値引き幅を徐々に縮小していくとみられる。

最終更新:9月14日(水)6時0分

鉄鋼新聞