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走り高跳びの鈴木、悲願のメダル獲得ならず リオパラリンピックで4位入賞

カンパラプレス 9月14日(水)0時25分配信

 陸上走り高跳びの鈴木徹(SMBC日興証券)にとって、リオパラリンピックは“5度目の正直”だった。4年に1度、巡ってくる熱い夏。2000年シドニー大会で初めてパラリンピックに出場してから16年、鈴木はこの特別な夏のために自身のすべてを捧げてきた。
 障害者スポーツの最高峰といわれるパラリンピックの雰囲気は他のどの大会とも違う。例えば会場の熱気や世の中の注目度、そして勝者には世界最高の栄誉=パラリンピックのメダルが待っている。「今度こそメダルを取る」。常々、そう口にしてきた鈴木は過去4大会で6、6、5、4位と着実に順位を上げてきた実績と、自己ベストを更新してきた今シーズンの手応えから、リオパラリンピックには絶対の自信を持って臨んだ。

 そして迎えた本番。連日、陸上競技が行なわれているオリンピック・スタジアムで鈴木の出番は大会6日目(12日)にやって来た。
 鈴木のクラスはT44(片足下腿切断など)。ここには鈴木を含め6人の選手がおり、そのうち5人が2m以上の自己ベスト記録を持っている。ちなみに2mがパラ競技における一つの大台とされており、鈴木の場合は2006年のジャパンパラリンピックで初めて2mをクリアした。この時、日本記録を樹立するとともに、当時、世界に2人しかいなかった2mジャンパーとなった。
 もう一人は米国のジェフリー・スキバだった。2004年アテネ大会で銀メダル、2008年北京大会で金メダルを獲得した選手だ。スキバは今回のリオ大会でも鈴木の最大のライバルになると目されていた。

 ところが、そのスキバが精彩を欠いた。最初の1m85は1回目でクリアしたものの、次の1m90は2回目にクリア。続く1m98は3回とも失敗ジャンプに終わったのだ。
 これとほぼ同じ流れだったのが鈴木だ。1m85、1m90はいずれも1回目でクリアしたが、1m95を跳んだのは2回目。だが、スキバと同じ1m98は3回とも失敗し、あえなく戦線離脱となった。1m98の2回目の跳躍は一瞬、成功したようにも見えたが、わずかながら鈴木の体が触れてバーが落下。あと一歩のところで勝ち進むことができなかった。一方、金メダルに輝いたのはポーランドのマチェイ・レピアト。2m19の世界新記録をマークしている。

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最終更新:9月26日(月)9時28分

カンパラプレス